求めていたものってこれなんだ。
少しそれを考えると、少し邪念が頭をよぎった。ソレは今から急激的に俺を変えていった。
俺の格好は冬だけど室内だったので、ニットのカーデ一枚とスウェット一枚。だから抱きあったまま下に倒れこんで、シンゴが少しして、俺の生の体に触れてきた。俺はよそ見してた。一つ一つボタンを外していく。そうして黙ったまま俺の胸に自分の顔をくっ付けた。 シンゴの顔が少し冷たかった。
「・・・・こうしたかったんだ。・・・・・」
「・・・・この後のことは俺に聞くなよ。。」
ささやくように言った。彼は自分の胸のボタンを外した。そして俺のスウェットを脱がし、ボクサーも半ずらしにした。シンゴは俺と向き合って、俺の上へのっかて来た。俺の唇に触れる。俺もあいつの顔にそっと触れてみた。手いっぱいで触れてみた。
「・・・・前からこうしたかったんだ。・・・・」
「・・・・遅いんだよ・・・」
少し泣けてきた。涙を流しながしている俺にそっとキスをしてくれた。
ディープなんかじゃない。もっと優しくって、愛を感じるものだった。
彼は俺を裸にした。受験なんか意識になかった。
初めてシンゴと触れ合いたい。って思った。