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さよならの向こう側には…【涙の受験編、中編】33〜35
 長編編集部φ(..)  - 07/6/28(木) 20:06 -
和「おまえが俺にしてくれた様にやってやるから」
そう言って乳首を優しく舐めてきた。ぎこちないもののたまに強く吸う瞬間があり、思わず吐息を漏らしてしまう。
反応の良いのが分かるとすぐに同様の攻め方をする辺りは学習能力があるって事か。
俺「カズヤ…気持ちいいよ」
少しの間乳首を舐めていたが、しばらくして俺のモノを握り顔を近づけていく。ただ、いきなりは咥えず躊躇っているように見えた。
俺「そこは無理しなくていいってば」
和「何言ってるんだよ、このくらい俺にもできるよ。心配するなって」
覚悟を決めた様にゆっくりと顔を近づけ、慎重に奥まで咥え込んでいく。やはり最初はほとんど力が入っていずに表面を緩く唇が擦っていくくらいだった。カズヤも俺の顔を見て様子を窺っている。
俺「もうちょっと強くしてみて」
除々に唇の感触が強くなっていき、中で舌が動き、感じる部分に当たり始める。
俺も感じてきてしまい、下から腰を使って奥まで入れ込む。むせ返る事もなく腰に合わせ段々と頭の動きを早めていく。
長い間タフに咥えられ、いつになく感じてしまっていた。
俺「あぁ…くぅ…カズヤ…」
和「何?」
俺「…イキたい」
その言葉に反応する様に、カズヤは鍛え上げられた太股の上に俺のケツを乗せ、前屈みになり乳首を攻めながら唾液をたっぷりとつけた手でシゴいてきた。
俺「んぁ…スゴ…」
カズヤの激しいシゴきに我慢できなくなってくる。
カズヤはさらに俺の身体を軽々と起こし、自分の太股の上に乗せ、向き合う形で再びシゴき出した。
カズヤの顔の前に突き出た乳首を吸い上げられてしまい、俺はカズヤの肩に捕まりながら必死に耐えていたがまもなく限界が近づいてきた。
俺「もうダメ…イキそう」
さらに強くシゴかれて頭の中が真っ白になった瞬間、向かい合ったカズヤの胸に一気に射精してしまった。何度も快感の声とともにカズヤの胸目がけて白液を飛ばしていく。
ゆっくりとシゴかれながら最後の1滴が出るまでじっくりとシゴかれる様子を目の当たりにして、恥ずかしさが心を覆った。
和「おまえすごいな。淫乱すぎないか?いつもこんな?」
顔前でそう言われさらに恥辱感が増す。
俺「カズヤが気持ちいい事してくれたからだよ」
ようやく顔をあげカズヤとキスをした。
俺「ホント気持ちよかった」
和「俺もだよ。初めてがシュウで良かったよ」
そう言ってしばらくキスをしていたが、カズヤの身体を俺の精液が流れ落ちているのに気づいた。すでに陰毛まで辿り着いている。
俺「あちゃ、きれいにしないと」
和「シュウが出し過ぎなんだよ」
『おまえ』ではなく、名前を使って話し出している。
俺「そう言う事言わないでくれるかな。恥ずかしいんだからさ」
カズヤの身体をティッシュで拭き取りながら、恥ずかしさを我慢する。
和「もういいよ。一緒に風呂に入ろうぜ。どうせだからこのまま抱えていってやるよ」
俺「いいってば。子供や女の子じゃないんだから」
和「へっちゃらさ」
俺の言う事は全く聞かず、裸のまま駅弁状態で抱っこされ、風呂まで連れていかれた。
和「こんなトコをコウが見たら、筋肉バカとかスポーツバカとか言いそうだな」
俺「その前に2人とも裸でしょ?キスしてるのがバレたどころの話じゃなくなるよ」
お互いに大笑いしてしまう。
一歩一歩息を荒げながらも運んでいくカズヤにしがみ付きながらも、逞しさと憧れを今まで以上に強くしてしまう。
ようやく風呂に辿り着き、一緒にシャワーを浴びて身体の隅々まで洗い流した後に風呂に浸かる。
和「もう日焼け跡の境目がなくなってきたな」
俺のケツを触りながらカズヤが言った。
何気に話した様子ではあったが、ふと日焼けの事を思い出し、夢の中から一気に現実の世界に引き戻された様だった。
『日焼け跡がなくなった』という言葉に、今後ヒカルとのつき合いも終わってしまうんじゃないかという気持ちが、心の中に一気に広がっていくのを感じていた。


和「なにボーっとしてんの?風呂で溺れんなよ」
ヒカルの事を考えていて意識が別のところに飛んでいた様だ。
俺「なんでもないよ」
和「ヒカルの事を考えてだんだろ?」
俺は答えなかった。
和「そうだよな。ヒカルがいるのにこんな事してるんだもんな…」
決して悪気がある様な言い方には聞こえない。
和「こうなったから言うわけじゃないけど、俺はヒカルと別れて欲しいなんて今は思ってないよ。何かいい方法があればいいけど。まだ話してないんだろ?」
俺「…うん」
今までタイミングが悪くなかなか言い出せなかった。ずっと先送りしたまま今日まで来たせいで、さらに話し難くなってしまっている。
和「どうしてもヒカルに話したいのか?」
俺「できれば話したくはないさ。ただ黙っているのはイヤなんだよ」
和「じゃストレートに話してみるしかないかもな」
結局誰が考えても結論はいつもそこに行き着いてしまう。
和「さ、上がろうぜ」
一緒に風呂を上がり部屋に戻る事にした。
2人でベッドに入り学校の事についての話になったが、それほど盛り上がる事はなかった。
2人ともキツい悩みを抱えているわけで、現実に戻されると楽しい気分にはなれない。
時計を見るとすでに午前2時を過ぎていた。いつしか2人とも眠りについてしまう。

次の日遅い時間に目が覚めた。
眩しい光がカーテン越しに漏れてくる。
カズヤを起こしカーテンを開けた。
俺「うわっ、眩しい!」
快晴だ。しかも雪が積もっているので太陽光が反射し、キラキラとかなり眩しい。
積もった雪が溶け初めて、どの家の屋根からも滴がかなり滴り落ちている。
一応10cmくらい積もったものの、交通機関にはそれほど影響がなかった様なので、昼ご飯を食べてから少しして帰る事になった。
カズヤはもっとゆっくりしていく様に言ったが、今日は早めに帰る事にする。
外に出て、雲一つない天気に改めて驚く。
俺にしてもカズヤの事にしても、今日の天気の様に爽やかに解決してくれないものかと思いながら家路に着いていった。


弘「終わったぁ〜!」
カズヤの家での出来事から1週間後に期末試験が始まったが、たった今無事に終わった。みんな試験が終わった事で、結果は別にして開放感に浸っている。
2年生として最後の試験というのも感慨深いものだ。ただしあと1ヶ月もすれば3年になるわけであり、それはそれで先行きに対する不安も多く感じてしまう。
不安と言えば俺とカズヤには別の不安もあるわけだ。
あれからカズヤは顔を合わせる度に笑顔を返してくれる。今までよりも2人の関係が一歩進んだ事の証しの様に感じられる。
ただお互いの悩み事は全く解決していないので、俺もそうだがカズヤも物思いに耽る事がしばしばあった。
俺自身は試験も近づいていたのでヒカルを動揺させる事はしたくなかったから、話すのならば試験が終わってからにしようと決めていた。だから、試験が終わった事に対してコウの様に明るさを表現する気にはなれなかった。
俺『終わっちゃったか…』

試験が午前中に終わり午後は休みなので、これからの予定をみんなで考えていた。
弘「これからどこか行かないか?」
豊「いいねぇ!でもその前に腹減った」
弘「俺もだよ。カズヤは?」
和「部活だよ」
弘「そうだろな」
部活の話になると、カズヤの事を考え、コウも最近はあまり捻くれた言葉を言わない様にしている。
豊「シュウは?」
俺「ごめん、待ち合わせがある」
カズヤを見ると一瞬だけ目が合った。
弘「またユタカと2人かよ。おまえら最近つき合い悪いぞ!」
俺「いいじゃん、仲良くて。羨ましいよ」
弘「本心から羨ましいなんて思っていない顔だぞ」
冗談を言いつつも今日のそれぞれの予定が決まった。4人で話しながら教室を出るが、先にコウとユカタが出たところで後ろにいるカズヤが耳打ちしてきた。
和「ヒカルと一緒に帰るのか?」
俺「…うん」
和「今日話す気か?」
俺「チャンスがあればね」
和「そっか。俺のことは考えなくていいから、ヒカルに思っている事を伝えて来いよ」
その言葉の意味がすぐには理解できなかったので答えないでいたが、コウが振り返り俺達の様子を窺っていたのでそのままになってしまった。
玄関まで行きみんなバラバラになった。一通り挨拶をして1人になったところで、急いでカズヤにメールを入れた。
俺『とりあえず自分の考えていることを話してくるよ』
すぐにカズヤから返事が来る。
和『分かった』
メールを確認しながら、ヒカルが来るまで玄関の外のベンチに座り、独りで考えていた。
『今のままだとヒカルが怒る事は目に見えてる。カズヤにもあんなことをしちゃって、これからはカズヤの事なんて知らないなんて言えば傷をつけるだけだ。ヒカルが終わったらカズヤとつきあうなんて事も今は考えられない。結果的には両方終わりって事になるだけか…』
『ヒカルもカズヤも俺の事を考えていてくれる。俺だけが優柔不断に両方を向いているなら、俺がそれに対する報いを受けるのは当たり前の事だ』
どう考えてもこの結論しか出てこないわけで、いつも通り途方に暮れてしまい頭を抱えるだけになる。
光「何してんだ〜?」
ボーっとしてて気づかなかったが、ヒカルが横に立っていた。
俺「遅かったね」
光「ホントいつも話が長いからホームルームが終わらなくて困るよ。腹減ったからなんか食いに行こうぜ」
俺「…うん」
光「なんか元気なくないか?」
俺の顔を覗き込んで言った。
俺「うん、ヒカルに話したい事があって…」
光「なに?子供でもできちゃったか?」
それには答えず呆れた顔だけしていた俺を見て、ヒカルは大笑いしてる。
光「じゃあさぁ、前にラブレターをもらった女の子とつきあい始めたとか?」
これもまた同じ様に大笑いしている。俺にはそう言う事が絶対にないと分かっているからなのかと思うが、ただその話は当たらずしも遠からずな内容かなとも考えてしまう。
光「冗談だよ。ファミレス行こうぜ。食べ終わったらゆっくり聞くから」
そう言って冴えない顔の俺の背中を押すように歩き始めた。


引用なし

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