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さよならの向こう側には【涙の受験編、前編】35〜39
 長編編集部φ(..)  - 07/6/25(月) 23:21 -
カズヤもチャイムに戸惑いを見せたようだ。
俺「終わっちゃったね。戻ろうか?」
カズヤは考えている様でじっと一点を見つめている。
和「もう少し話したいし、どうせだからもう1時間休もうよ」
俺「マジ?カズヤ大丈夫なの?」
探られている以上、無理に逃げない方が良いかもしれないと思い、仕方なくつきあう事にした。
和「俺は平気さ。まだしばらくは誰も部室に来ないはずだし」
このまま話すなら、なにか別の話題を考えなきゃならない。
俺「カズヤは進路はどこか決めてるの?」
和「一応Y大(地元の国立大)だよ」
いろんな意味でカズヤらしい選択である。
俺「そっか。カズヤは長男だし家族想いだからね。大学行ってもラグビーやるの?」
和「そのつもりだよ」
俺「それもカズヤらしいね。俺カズヤのラグビーしてるトコとか好きだな」
言った後にマズかったと思う。
和「俺の事が好き?って言うか俺もだよ」
また話を戻してしまった…。しかもさらに踏み込んできている。
俺「憧れだって話したでしょ?カズヤは俺にとってはそういう存在だよ。羨ましいって感じだね」
カズヤはまたしばらく考えている様子だ。そして意を決したように俺に向き直って言った。
和「シュウの好きな奴ってのが俺の考えてる奴で間違いなくても、俺はシュウを嫌う事はないと思うよ」
これを聞いて、俺は完全にカズヤにバレたと思った。それでも否定すべきかどうか迷う。さらにカズヤの言葉が続いた。
和「誰にも言うつもりはないし俺だけの胸に閉まっておくよ。約束する」
俺はヒカルの事を考えてみた。
俺『ダメだ、バレたとしても俺だけの事じゃないしやっぱり否定しなきゃ』
俺「カズヤの考えてるのが誰かわからないけど、多分間違いじゃないかなぁ」
和「そうかな?俺は確信してる」
そう言って俺の左手を握ってきた。
俺はビックリして手を振り解こうとしたが、カズヤの力に敵うはずもなかった。握られたままカズヤの顔を見る。
和「握ってる意味がわかるだろ?俺とシュウで手を握りあうのと同じ意味の事だよ」
その意味を充分理解して、降参したように握られた手の力を抜いた。次にカズヤがなんと言うか、多少の恐怖とともにそれを待っていた。
カズヤはゆっくり話し出す。
和「大丈夫だよ、誰にも話はしないさ。いつからそういう関係になったの?」
俺「2年になってすぐくらいかな」
素直に答えた。
和「そう言えば毎日シュウに会いに来てたもんな。今考えれば不自然だったかもな」
カズヤはそう言って軽く笑った。嫌みのような笑い方ではなかった。
和「シュウもヒカルも普段は全くそんな風に見えないのに、いつのまにそんな風になったんだ?」
俺「…」
ヒカルの名前まで出されてさらに凍りつく。答えたくなかったからというよりも答えられなかったから黙っていた。
和「無理に答えなくていいよ。でも少し俺を信用して欲しいな」
俺「…うん。でもわかるでしょ?普通は知られたくない事だし、ヒカルだってカズヤが知ったらどう思うかわからないから」
和「だから誰にも言わないで黙ってるって。でも少し聞きたい事がある。話せる事だけでいいから答えてくれよ」
俺「…分かった、いいよ。話して」
和「シュウはヒカルの事が好きだろ。ヒカルもシュウの事が好きなんだな?」
俺「そうだね」
和「それで…その…エッチもしてる?」
俺「…」
俺にはいつも無口だったカズヤが、今はかなり多弁な上に大胆な質問をしてくる。
和「まぁ答えは分かったよ。ヒカルの性格からいってしないわけないよな」
俺「…」
和「ヒカルって乱暴っぽく見えるけど何がいいの?」
俺「確かに乱暴なトコもあるけど、ヒカルはああ見えて意外に繊細だと思うよ。相手の気持ちを大事にするし」
和「そうかぁ。そういうのは仲良くならないと分からない事だよな。それでさぁ…やるのは気持ちいいの?」
俺「…まぁね」
和「ヒカル以外の奴とはできない?」
俺「どうかな。あまり考えた事がないから」
動揺してたから忘れていたが、不意にカズヤに手を握られているのを思い出した。握られた手に少し力が入る。
しばらく質問がなかったが、黙っている間にカズヤの手の温もりに緊張して胸の鼓動が高鳴ってしまう。
和「俺もさあ、女が好きだけど、別にシュウと手を握っていてもイヤな気分にはならないよ」
俺「…」
俺『俺もイヤじゃないどころかカズヤの事だって憧れているわけだし…』
そう思っても口にはできない。
和「俺に握られても大丈夫じゃない?」
俺「そうだね」
段々と話の確信に迫っていくような感じだ。
和「それで俺にもヒカルと同じ事ができる?」
カズヤは笑いながら平然と言ってきた。
カズヤの言葉が心の中で響く。本心で言ったのかどうかもよく分からない。ただ握られた手が本心かどうかを判断する材料になっている様な気はした。
ここは冷静に振る舞った方が良い。
俺「アハハ、カズヤらしい冗談だよね」
そういって手を振り解くように離した。
俺「カズヤにはたくさんの女の子がついてるんだし、選ぶ事だってできるじゃん?」
カズヤはじっと話を聞いている。
俺「でも何度も言った様にカズヤに憧れてる気持ちは変わらないよ。俺は今までもそうだったし今からもカズヤの事が好きだから」
ひとしきり考えている様子だったが、ようやくカズヤは話し出した。
和「そっか。シュウらしい答えだな」
カズヤは少し深呼吸したようだ。
和「俺は友達だって思ってるのに、シュウに冷たい態度とっていたよな?どうしてそんな事をしてたのか考えていたんだ。よくは分からないけど、シュウと仲良くしたくてもいつもそばにいないし話すこともできなかったから、段々とイライラが溜まって来ていたのかもしれないんだよ。ちょっと言い訳っぽいけどさ。俺の勝手な気持ちで悪い事をしたと思ってる」
俺の顔を見て少し間をおいた。
俺「大丈夫だよ。気にしてないから」
和「うん。それでお詫びも含めてもっと仲良くしたいって思ったから、夏休みにメールで誘ってみたんだよ」
その時のメールの内容を思い出してみる。何かは分からないがメールでは伝わらない微妙な雰囲気があったはずだ。
和「まぁこうやって仲良くなれたんだし今日は色々話せてよかったと思うよ。これからももっと仲良くして行こうな!」
俺「うん、そうだね。今からは色々行事もあるからクラスにいなきゃならないし、できるだけ一緒にいるようにするからさ」
和「そうだな。今以上に仲良くしたいと思ってるよ」
俺「うん。分かったよ」
そう言って立ち上がった。
俺「そろそろ授業も終わるし部活が始まる時間でしょ?だから先に戻るよ」
できるだけ早く戻った方がいいって思った。カズヤが怖いんじゃなくて、カズヤの話を聞くのが怖かったからだ。
和「そうだな。俺も後で荷物を取りにいくよ」
俺は扉に近づき出ていこうとした。
和「あのさぁ…」
声がして振り返った。
和「ヒカルとの事は絶対に内緒にしておくよ。たださぁ、今日話をしてみて俺も自分のやりたい事に気づいた。今からは好きだっていう気持ちをぶつけていくつもりだから」
俺に向かってカズヤはそう言った。
カズヤと別れて教室に向かうが、授業が終わってない為一旦図書館に避難する。10分くらいじっとしていれば授業も終わるはずだ。
例の中2階の奥まで入っていくが、あの日と同じ様に今日も誰もいない。
ここでのヒカルとの出来事を思い出す。かなり前の出来事の様だ。今ではヒカルと一緒の生活が当たり前の様になっているが、あの日のここからスタートしてる事に改めて感慨に耽る。
あの時に使ったのと同じ椅子に座り、さっきのカズヤの別れ際の言葉をもう一度考えてみた。
『カズヤに手を握られて動揺していた。前からカズヤに抱いていた憧れ。それはあくまで憧れであり、好きになるとかつきあうなんて事は全くの想定外だった。俺に対しての気持ちなのか、俺の気持ちを弄んだのかはよく分からないが、今日のカズヤはすごく積極的だった。それに最後の発言も今後を暗示してるようで気になる』
『ただ、自分にはヒカルがいる。今一番大事なヒカルと離れるなんて事は考えられない』
『カズヤとヒカルはある意味全く対照的だ。似ているのは無口はところくらいか。ただそれも対照的だ。俺の前で明るいヒカルと、俺には冷たかったカズヤ』
『この2人を較べろっていう方が無理だよ。それに人間関係の整理なんてできるわけがない』
チャイムが鳴った。
『とりあえずヒカルのところに一刻も早く行かなきゃ』
急いで教室に戻る。コウにサボった事を突っ込まれたがあまり相手にせず、荷物をまとめてヒカルのところに急いだ。
教室の外に出てきたヒカルと丁度会い、そのまま一緒に帰る事になった。
玄関を出るとすぐにカズヤにバレた事を話した。
つきあってる人がいる事やその相手といつも一緒にいる事を話したらカズヤが察してしまった事などを話した。
ヒカルが怒るんじゃないかと思ったが、意外に冷静だった。
光「いいんじゃね?俺は全然構わないし。カズヤも誰にも言わないって言うなら大丈夫だろ。俺は平気だよ」
俺「ホントごめん」
光「謝る事ないさ。第一嘘じゃないんだし。気にすんなよ」
そう言ってヒカルは笑ってくれた。とりあえずはホッとする。
ただ、手を握られた事や最後の話までは言い出せなかった。
グラウンドの横の道路を歩いていくと、ラグビー部の練習が目に入ってきた。ヒカルも見ている様だ。
その中にカズヤの姿がある。俺達に気づいたようだ。
光「堂々としてろよ」
そう囁き、ヒカルはカズヤに軽く手を振った。カズヤもそれに答えるように手を振り返した。
一瞬、空気が張りつめる様に感じられた。

それからというもの、学校のある間は毎日カズヤと顔を合わせ、会えば明るく話す様になっていった。あれ以来俺とヒカルの事には全く触れてこない。
ただしそれはあくまでも俺に対してだけだ。昼にヒカルが来れば必ず険しい顔を見せる。まぁこれは前からそうだったので、ヒカルにとってそれほど変化があったわけではないし、ヒカル自身も大して気にはしていない様だった。

修学旅行が近づいてきてクラスにいる時間も増えてきた。4人1組の班に分かれる事から、俺達は自然とコウ、ユタカ、カズヤのグループになる。
こうなると決め事はコウとユタカに任せておけば良い。俺とカズヤはただついていくだけって感じだ。口出ししたって何も認められないのは分かっている。部屋も4人部屋なので終始変わり映えのしない修学旅行となるはずだが、俺にとっては他の奴と組まされるよりはよっぽど気が楽で良い。それはカズヤにとっても同じだ。

修学旅行もあと一週間と迫ったある日、いつもの様に昼休みにヒカルが来るのが見えたので、急いで教室から出て廊下で合流した。
最近はヒカルが教室の中まで来ない様に早めに合う様にしていた。カズヤがイヤな顔をするのを見たくなかったからだ。
屋上でのんびりする事になり廊下を歩いていると、いきなり後ろから呼び止められた。カズヤだ。
俺「どうした?」
和「今日はヒカル君に話があって」
俺『えっ?』
俺もヒカルも顔を見合わせ驚く。
和「2人だけで話したいけどいい?すぐ終わるから」
カズヤは俺に向かってそう言った。
俺『俺じゃなくてヒカルと話したいの?』
内心そう思って心配げにヒカルを見た。
光「シュウに用事があるんだけどすぐ終わるのか?」
和「すぐだよ」
光「わかった。じゃ先に行ってろよ」
ヒカルは俺に言って今歩いて来た廊下をカズヤと戻って行く。
2人の背中を見ながら俺は反対側に歩いて行くが、心配になり角を曲がった所で待つことにした。
チラっと様子を窺う。どうやら廊下の反対側のつき当たりで2人で話している様だ。
1〜2分で話が終わった様でヒカルが歩いてくるのが見えた。別に殴り合いになったわけでもないが、何を話したのか心配になる。
ヒカルは俺に気づき足早に向かって来たかと思うと、いきなり俺の腕を掴んで引っ張る様にして歩き出した。
俺「どうしたの?何を話したの?」
何を聞いても黙ったままだ。屋上には向かわず、廊下をまっすぐ進んで実験棟のトイレに入ると、いきなり固く抱きしめ激しくキスをしてきた。


引用なし

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