体育祭も終わり、進路もお互い決まった。後は卒業するのを待つだけ。
TAKAは専門に行くことになった。僕も同じ専門に行きたかったが、あえて自分の道で就職を選んだ。別々のとこに行ってもいつかはきっと・・・っと思ったからだ。
卒業までの間、TAKAとは色んな時間を過ごした。ボーリングにカラオケ、映画にドライブ・・・。すごく楽しかった。
でも、1回も本当の気持ちを伝えることが出来なかった。なぜなら、もし言って嫌われたらという恐怖感があったから。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、とうとう卒業式の日が来てしまった。もうみんなとともに過ごすことが出来ないと思うと、少し寂しかった。
卒業式も終わり、教室に戻りみんなと最後の“高校生”を楽しんだ。そして流れ解散。僕はTAKAと一緒に帰ろうと思い、彼をさそった。しかし、
「ゴメン!!ラグビー部の集まりがあって一緒に帰れないんだ。」
と、言われてしまった。仕方ないと思ったがショックだった。
待っていても仕方ないので、ほかの友達と帰ることに。途中、ボーリングにさそわれたが気分が乗らず断った。
家に着き、ゴロゴロしながらもらった卒アルを見ていると、突然携帯が鳴った。
見てみると、それはTAKAからの電話だった。