俺は、高3の受験生です。 これからはとっても大切な時期で、今月末にも入試が控えてます。
俺は親友の純也と二人三脚でこの高校生活を歩んできました。純也は俺が中2のときに転校して、初めて友達になってくれた奴です。俺は純也を好きになったのも確かです。正直、今も好きです。でも純也には彼女もいるし、童貞でもないので、せめて、男同士の友人の関係として、一番の存在になってやりたいって思っています。
そりゃ時には喧嘩もしたし、もう関係を続けるのは無理だと諦めかけた事もあったけど、純也がいたからここまで頑張れたんだって思ってます。
純也は3年間野球を続け、引退してからはバイトもしてたけど、大学に行くんだって張り切って勉強もしていました。俺は隠し事を純也にはしなかったし、純也もするわけ無いって言ってくれていたから、その言葉を信じていました。
しかしそんな彼は就職することを俺に隠していました。 俺は純也の家の事情も知ってたし、もしそうなら素直にそう言ってくれるものだって思っていました。
俺はショックで、この3日間、勉強も手が付かないし、眠ることも簡単には出来ません。 なにを考えても涙が止まらなくて、放心状態です。
純也は「そんなつもりは無かった」「お前に言えなかった俺の気持ちなんか分からないくせに・・・」って言われてしまいました。
俺は隠し事をされたのも辛かったけど、それ以上に純也が俺に言えなかった理由が何だったのかといつも自分を責めました。
最終的には「お前が親友なのか、大切なのか、わからない。」って言われました。俺の頭の中にはその言葉だけが繰り返し響いています。この6年間で俺たちが築いてきたのは、そんなものだったのかって思えてきて、どうすればいいのかもわかりません。
正直、次に純也に会うのが怖いです。でも、純也との6年間を思い出すと、簡単に縁を切ることもできないし、高校が同じだから、会わないようにすることも出来ません。
俺はこれから純也とどうすればいいのか、わかりません・・・