▼じゅいちさん:
ご返信ありがとうございます。
私の場合は、本当にトップを目指すのであれば甘いと思います。別段2つを選択することが甘いと言っているのではなく、悩むところが。です。
悩みはもちろんあると思います。俳優という仕事は、私達がやるような演劇にも通じるところは多いと思いますが、日々の生活を全て糧にしなければならないような、職業だと思います。
もちろん、恋を知らずに俳優を出来るか。といえば、おそらくその面に関しては甘い演技力しか持つことはできないでしょう。私も、演劇を人に(アマチュアの劇団で)というか、子供に教える時に、もっとも大変なのは『愛情』の表現法です。恋人同士なんて設定が生まれたら、本当に演出家と脚本家を恨んでしまいそうになります。声楽上でいえば、技術でどうにかなる部分はありますが、涙流して愛を表現しろとなると、本当に辛いです。だからこそ、悩んではいけないのだと思います。2つを選ぶのならば、2つとも取って成功してやる!ぐらいの器量は必要なのではないでしょうか。それと、恋愛に関しては、やはり経験はあったほうが良いと思いますが、残念ながら1つの恋愛で足りるものではないと思います。そのあたりは、よく考えてみてください。
メジャー・メジャーではない。を含めて、演劇業界でも、芸能界でも、多少の知り合いは居ますが、その方たちで成功している人に共通して言えるのは、器の大きさと、豊かな完成だと思います。成功しているとは言えない人に共通するのは、選択の狭さと、自惚れではないでしょうか。特に、どのラインを成功とするかが大きな差になると思います。
例えば、私の場合は劇団四季に受かったことは多少の慰めにはなりますが、合格したことは失敗です。自分を自惚れさせ、演劇を続けていく心にかげりを産んだことは紛れもない事実です。それは、劇団四季に入団して、実力もなく他のアマチュアを蔑んだ人間を例に挙げれば、どのラインを成功とするかが大切かは解かっていただけると思います。
演劇の場合は、ギャンブルではなく、家庭的な幸福を引き換えにご飯を食べる職業だと思っています。ギャンブルの側面というのは、どのような職業にも多かれ少なかれあると思います。
もちろん、愛する人がいれば、精神は安定すると思います。それは、理解できますが、では、その人を真の意味で愛して、幸せにすることができるか。といえば、話は別になってきます。そのあたりはゆっくりと相手を探すしかないと思います。
がんばってください。甘いのは、考えではなく自分だと思いながら、自分には厳しく、目標は高く頑張ってください。私は月並みなことしか言えませんし、残念ながら芸能関係においては、脱落者と言って良いと思います。ですから、あまり参考にならないかもしれませんが、心から成功を祈っています。 JING