▼?さん:
細かいことになりますので、ご自分でも調べてみてくださいね。
正常な人同士;極端なことがなければ大丈夫です。
お互い:お互いが持っていなくても、片方のHIVには感染する危険があります。お互いが持っていれば、それはお互いがちょうど潜伏期の状態にあることで、HIVを2種類持ってしまえば、症状が激化すると共に、治療が難しくなります。
まず、エイズは後天性免疫不全症候群Acquired Immune Deficiency Syndromeの頭文字をとってAIDSエイズと呼ばれます。原因は、HIVが(HIVウィルスというのは語弊です。最後のVがウィルスという意味になります)人の細胞に進入し免疫力を低下または0に近い状態にしてしまうことを指します。
細かいことを言うのであれば、HIVが粘膜的接触または血液的接触により、対象者の体内に侵入。その後に免疫細胞に感染することで、その免疫細胞を破壊。これによって後天的に免疫不全状態になることを指します。
HIVキャリアで無い人とHIVキャリアでない人が性行為をしたとしても、よほどその環境に多量のHIVウィルスが存在しない限り感染の恐れはありません。ただし、これは相手がHIVキャリアで無いと確実にわかっている場合に限ります。HIVのキャリアは非常に判断がしにくく、以下に初期症状をまとめます。
初期:急性感染期間 この間は、風邪のような症状に加え、人によってはじん麻疹やカンジダなどの合併症として引き起こします。しかし、気がつかない場合もありますし、重篤な場合は脳炎や髄膜炎などを起こす危険性もあります。しかし、HIVの抗体(対抗する力だと思ってください)が産生され、血中のウィルス量は激減していきます。しかし、完全に消えることはほぼありません。
中期:無症候期間 この間主だった症状はありません。特にこの状態は長期間続くことがありますが、この間からだの中では、HIVが増え続けていくのに対してT細胞(ウィルスと戦う細胞と思ってください)が、同等量作られるので、ウィルス濃度だけをみても低い状態にあります。しかし、HIV自体がT細胞を殺してしまうというレトロウィルスの一種であるために、体のT細胞は激減していきます。
後期:発病期 この状態からは一般的に知られているエイズの状態になります。T細胞が激減している以上、外からの抗原(ウィルスや細菌)に対して対抗することができなくなり、体内で抗原が増え続ける可能性があります。また、脳神経細胞が破壊されて、痴呆症などになるエイズ脳炎などの危険もあります。
HIVがレトロウィルスといわれると古い感じがしますが、レトロウィルスとは本来のDNA合成とは別の合成経路を使って、自分自身のDNAを宿主に増やさせる(語弊はありますが)ウィルスです。
恐ろしいのは、形状が刻々と変化していくためにワクチンの効果が低いことと、完全な治療薬は存在しないことです。専門的な意味ではRNAの逆転写を阻害する治療薬も存在しますが、今はそういった効果が低い薬を多量に併用するカクテル療法が最も効果的です。
最近の通念としてHIVは2種類持つとダメ。という考え方がありますが、それは間違いです。確かに、HIVを一種類持っているだけでは、T細胞の減少が自分の生きている間には終わらず、結局エイズに発症しないまま死ぬ場合がありますし、少ない数ではありません。しかし、一種類でも確実にT細胞は減り続けます。対処療法は上に挙げていますが、十分とはいえません。そのため、HIV陽性の人とは粘膜的接触・血液的接触はしないことをお勧めします。もちろん、コンドームなどである程度防げますが、本当に愛情があるのであれば、恋人をそんな危険な状態に貶めることをしなくても、恋人同士でいれると思います。
と、あっているかどうか解かりませんが、薬学生として色々教科書から引っ張った結果です。参考になれば幸いです JING