腐女子にかかわること!さまざま
ある女性がホモセクシャルな要素を含まない作品の男性キャラクターを同性愛的視点で捉えてしまう自らの思考や発想を、自嘲的に「腐っているから」と称したことから生まれた。
それに伴い、漫画やアニメなどに登場する架空のキャラクターや実在するアイドルやお笑い芸人などの男性同士が「もしも恋愛していたら」という妄想で楽しむ女性を表す言葉となる。
その後ボーイズラブ(BL)・やおいというジャンルが普及し市場として発展したことにより、BL要素がある漫画・ゲーム・小説・CDなどを愛好する女性も含む呼称となった。
おたく関連のコミュニティでは「女子」を省略し、単に「腐」と表記する場合もある(ただしこの場合文脈によっては「腐男子」なども含まれることがあるので注意)。
また、
本来男性向けである作品に登場する一部の男性キャラクター(主人公にあたる側)に対して、男性が女性キャラクターに対して抱く所謂萌え感情と同じものを持ちそれを外にアピールする女性についても、
一部の男性からは腐女子と呼ばれ忌み嫌われることがある。
腐女子が主に使用する用語
一部はおたく用語と共通しているが、意味が異なるものもある。
カップリング/カプ/CP
単一/一棒一穴/一夫一夫
総受け・総攻めや三角関係などがなく、あくまで攻め×受けだけによるカップリングのこと。「一棒-」との表現は下品であるとして嫌う腐女子もいる。
鬼畜
主に攻めが受けに対し辛辣な言葉を吐いたり、時に人道的とは言いがたい行為を強制しているもの。
グロ
キャラクター・人物の体が出血・負傷・欠如していたり、骨や臓器が露出しているもの。
スカトロ/スカ
キャラクター・人物の排便または排尿表現があるもの。
18禁/15禁
成人向けの性的表現がある作品を18禁、ある程度の性的表現や残酷な表現がある作品を15禁などと通称する。これらは映画やゲームなどの業界団体が使用するレイティング用語を言葉のみ模倣したもので、
もとより明確な判断基準や拘束力があるわけではない。
性行為の描写をどこまで重視するかは腐女子によって好みが分かれる。
やおい穴
腐女子が性行為を描く際、女性器の位置に男性の体には存在しないはずの性器挿入用の穴が描かれることがあり、
「やおい穴」「腐女子穴」「謎穴」などと称される。
これは本来男性同士では不可能な体位である正常位での性交を描写するために用いられる(腐女子自身の知識不足による不可能な体位描写への強引な解釈としても用いられる)。
擬人化
人間以外のものを人型のキャラクターにしたもの。動物、モンスターなどの人外キャラクターを人型にしたものが主だが、中には電車や建造物等の無機物による擬人化もある。
女体化
受け(まれに攻め)となるキャラクター・人物を性転換したもの。ジャンルやキャラクターによって人気が出る場合もある。しかし「女にしたらやおいではなくなる」と敬遠する腐女子も多い。
女装
受け(まれに攻め)となるキャラクター・人物が女装したもの。主な衣服はセーラー服、メイド服、ナース服、ゴスロリ、振袖、最初から着ている服を女性用に改造したものなど。
健全
性的描写が無いものや、アブノーマルカップリング(やおい・百合・近親相姦など)を扱っていない作品のこと。個人の主観によって健全と非健全の定義は異なるため、あくまで参考程度にしかならない。
聖域
特別な思い入れがあり、やおい萌えにより「汚し」たくないジャンルやキャラクター・人物のこと。
ナマモノ/ナマ
芸能人など実在の人物をやおいにすること。
「ナマ同人だけは危険だから特別な配慮が必要」などという風説もある。
雑食
同時に多くのカップリングやジャンルを好むこと。一つのジャンルやカップリングを長く愛する腐女子からは「浮気者」と蔑視されたり、「萌えが多くて羨ましい」と羨望されることがある。
よろず
同時に多くのジャンルを扱う同人サイトや同人誌のこと。
萌え
オタクと同じく、多くの腐女子が頻繁に使う。主な対象はキャラクター・人物、攻めと受けの関係性、作品など。
燃え
少年漫画などを好む腐女子が、原作を純粋に楽しい・面白いと思った時などに使う。腐女子の萌えの一番の燃料であり、
原作・公式・キャラクターへの愛を構成する重要な要素とされている。
ヤオラー
やおいが好きな者。腐女子、腐男子とほぼ同義。
隠れ腐女子/隠れヤオラー
やおいが好きなことや、同人活動を行なっていることを周囲の人間に秘密にしている者のこと。
ゴキ腐リ
公の場で腐女子的な趣味・嗜好を曝け出す者のこと。
マナーの観点から腐女子の中でも忌み嫌われている。
邪道/邪道カプ
合わないと思うカップリングのこと。特別な定義はなく各人の嗜好に基づくため、腐女子間で衝突が起きることもある。