▼ゆうだいさん:
僕は、自分が同性愛者だと気づいたのは、ゆうだいさんと同じ高校生の時です。
当初はびっくりしました。
自分がどうして同性愛者なのか。その悩みに一人で溺れておりました。
高校生のころはむしろ「ホモなんて気持ち悪いよね」って、クラスの中ででかい声で言っていたものです。まさか、自分がその当事者であるとは思ってもおりませんでしたw
とにかく、自分が気づいたときは、自分が同性愛者であるということは、このまま墓のなかまで持っていこうと思い、
誰にも打ち明けずに、生きていこうと思っていたものです。
しかし、今はそんなこと全く思っておりません。
今は、毎日が楽しいと思っています。それは自分に正直に生きているからであり、またたくさんの素敵なゲイの人たちに出会ったからにほかありません。
現在の同性愛をめぐる環境は従来に比べ、大幅に解放されています。(僕の錯覚
かもしれませんがw)
性を求める関係だけではなく、友人を追い求める環境が整っています。
例えば、SNSを開くだけで、多少わいせつなものから、はたまた健全なものまで多種多様バラエテーに富んでいます。
僕も、ゆうだいさんのように、当初は自分一人で生きていこうと思っていたのですが、
そのSNSを通して、様々な人と出会いました。
仕事も年齢構成も様々です。
今の友人では、(僕は25歳で、学生であるにもかかわらず)会社役員がいたり・
40歳近い人がいたり・はたまた、18歳の友人もいます。
僕は当初はゆうだいさんのように、一人で悩んでいたのですが、
たくさんの人と出会ううちに、自分の悩みがちっぽけだと思うようになりました。
それは自分でいうにもおこがましいですが、多数の人と出会って自分の中で大きく人生経験が増えたからだと思います。
そこで、
将来設計と自分の性癖は関係ないのでは?単なる杞憂に過ぎないのだと、思うようになりました。
とにかくいろんな方と会うことをお勧めします。
そうすると、自分の中の性癖の問題、将来設計の問題、彼氏(あるいは彼女)との問題、だんだんと自分の中で解決できるだけの経験が備わっていくと思います。
とにかくあせらないで、いろんな方と出会って、いろんなことを貪欲に「みる」べきです。
高校生なら、比較的時間も自由でしょうから、夜通し同じ仲間と駄弁ってもいいし、
思い切って、新宿二丁目などのゲイタウンを探検・散策することだって意義あることだとおもいますよ。
とにかく、いろんな経験を段階的に積むことが、解決のための一番の道だと思います。
少なくとも僕は、いろんな経験を積むことによって、いろんなことが見えるようになりました。
まだまだ、ゲイに関しては浅学非才な輩であるとは思いますが、
少なくとも前よりかは自分が好きになりました。
そして、せっかくこの世にゲイとして生を受けたのだから
自分自身を偽らず・自己の尊厳をもって、
人生を謳歌したらいかがですか。
もうひとつの問題として、
ゆうだいさんが将来的に不安を抱いているところの、結婚と家族の問題ですが、
世間の人の大多数が、
とにもかくにも結婚をして家族を作ることを大前提(あるいは目標)として生きているということも否定はしません。
(少なくとも、大きなライフイベントであると認知されているのは確か)
ほとんどの人が、心の根底にこの価値観を持っているように感じます。
だからと言って、そういう価値観を持っていない人が、
自分だけの価値観を持たずに周りがそうだからという理由で流されてしまうと、
ゆうだいさんは一生その呪縛から解き放れることはできません。(残酷でありますが)
セクシャリテーというのは、直そうと思って変えられるものではありません。
そのことは、ゆうだいさん自身が一番わかっていることだとおもいます。
ひとを好きになる感情はどんなひとにもあって、
たまたまそれが、同性だったという、ただそれだけです。
ゲイも・ヘテロもひとりの例外もなく、老後を生きているわけでは
ありません。
今・現在を一所懸命生きているはずです。
自分自身を「嘘」で固めた人生を送るよりは、自分に素直に生き抜くことに
徹したらいかがでしょうか。
自分をだまし続け、自分を責め続ける貧寒な人生を送るくらいなら、
更には、人生の理不尽を変えられないのなら、
ニ度とこの世に再び生を受けることはないのだから、(自由に・奔放に生きたほう数段尊い生き方と僕は信じます。
その自由の中身は、ゆうだいさん自身が見つけるほかありません。
ゆうだいさんの人生は、まだ始まったばかりなんだから、元気出すんだよ!
陰ながら応援しているよ。