▼たかやさん:
●どんなふうな症状なの?
感染機会があってから1〜3ヶ月後に、ペニスの先や包皮、亀頭の根元などに米粒大の先のとがったイボのようなものが5〜6個でき、その後数が増えて、それぞれの大きさもあずきぐらいの大きさになり、肌色ないし赤褐色のイボが徐々に不規則に群がったように増えてきます。痛みなどは感じないことが多いですが、痛みやかゆみを感じるときもあります。
●ペニス以外にもできますか?
アナルの周囲や内部にもできます。アナルの周囲にできた場合、アナルの中にできているかもしれないので、性病科や皮膚科に受診した場合は、同時に、アナルの中を調べてもらうほうがいい場合もあるようです。
●どうしたらうつるの? ふせげるの?
ペニスやアナルにできたイボと粘膜の接触によってうつります。つまり、ペニスからペニス、アナル・セックスでペニスからアナルへ、またはアナルからペニスへという場合が考えられます。ディルド(はり型)の共有によってもうつります。セックスの最初からコンドームをつけることにより、かなり予防できます。見た目ブツブツができていなくても、ウイルスを持っている場合が多く、感染の元になります。決定的な予防法はありませんが、セックスの後、手や陰部を洗って、相手の体液を流すことはリスクを下げることができるでしょう。
●尖圭コンジローマのイボは、痛みがなければ放っておいていいの?
放っておくとどうなるの?
イボは放っておいても治らずに、だんだん増えていきます。尿道口から尿道の奥とか、肛門から直腸内に増えていくと面倒ですので、気づいたら思い切って病院に行きましょう。
●アナルのできものを診てもらうのは恥ずかしいんだけど…。
ゲイの患者さんの診療経験のない医師の場合だと、肛門のコンジロームを見逃したり物珍しく思うかもしれません。地域によっては紹介できる医師がいる場合もあるので、相談してみてください。NPO法人アカー(OCCUR)STD情報ライン(0120-783-083)
●治療方法は?
イボの数が少ないうちなら、薬を塗って治ることもありますが、増えている場合は、外科的治療(冷凍窒素(ちっそ)、レーザーメス、切除)などでイボを取り除きます。
●再発すると聞きましたが、治癒後も感染力はありますか?
再発することはありますが、治療後でイボが無い状態ならば、感染させることは少ないと考えていいでしょう。治療後も1〜2年は2〜3ヶ月ごとに受診してチェックするといいようです。気長に治しましょう。
●ペニスにちっちゃいツブツブがあるけど、これは尖形コンジローマ?
ペニスのカリに規則的に一列で並んでいる小さなプツプツは、生まれ付き多くの人にあるもので、人によって1列、2列、場合によっては4列ある人がいます。これは病気ではなく、誰でもあるものです。尖圭コンジローマの見分け方は、尖圭コンジローマでは一列には並ばず、大きさが大中小、様々で不規則に群がったように徐々に増えてくることです。
(記事抜粋)