▼はるさん:
耳の痛い話するけど、聞いてね。
まず君に申し上げたいのは、目を背けず現実を直視することです。
君に起こったことをすべて肯定すること、つまり「私の意志がもたらしたもの」
と捉えなおすことです。
君が彼氏から距離を置かれ、排除され孤独に陥っていることは理解できる。
しかし
運命愛とはそういう要素をふくんでいるのから、そもそも自分が悪いのだから泣き寝入る態度ではなく、何もかも自分のせいにして安堵する怠惰な態度ではなく,
この運命は自分が「選びとったもの」だと 無理やりにでも考えてみることです。
失恋して自分が孤独になったことは誰のせいでもない ほかならぬこの自分の身が
もたらしたものだと 無理にでも考えてみる。
そういう意味では、今孤独でいることも完全に肯定することです。
そうすれば、失恋から起因する孤独の苦痛ははるかに軽減されます。
決してやせ我慢ではなく、 こうした状況はまさに自分が望んだのだと思って
みることです。
そして、ここが重要なのですが、それまでの自分の行動を点検してみることです
いかに自分がこの状況をつくることに加担したかがわかってきます。
無論ここで押さえておかなければならないのは、いかなる状況もそれ自体として
善でも悪でのないということ
いかなる状況も、当人の考え方によって善にも悪にもなりうるということです。
恋人は去ってしまったかに見える。(推測の域を、でませんが。)
自分は全身ヒリヒリ痛いほど孤独でありましよう、確かに回りには家族や友人や
同僚がいる、しかしなんの人生の手ごたえもなく空虚な生活を送っている、毎日
がサラサラ指の間からこぼれる砂のように味気なく過ぎていく。
そこで他人の中でつい陽気にふるまっても、ひとりになると恐ろしいほど孤独になる。
もしそう感じているなら、百パーセント今の状態を肯定するのです。
この拭いきれない孤独を
あなた自身が選びとったものと認めるのです。
他人(恋人)に押し付けられたものが苦痛を与えるとき、得てして私たちはもろくも崩れて胸がおし潰れそうになります。
しかし自分が選びとったものがたとえ自分に苦痛を与えるとしても、耐えられると
思うのです。
今後の君の人生にとってあらゆる局面で、自分が選びとった人生の指針としての・自分が選びとった(恋人との恋愛の構築)結婚・自分が選びとった職業は「肯定する」ほかないではないか。
私は確信するが、失恋による孤独はたいそう贅沢な境遇であると思いますよ。
孤独な時間・きっと自分を存分に鍛えることができるはずです
失恋による孤独をまぎらわすのではなく、孤独によってずっしりと与えられた時間を額面どうり受け止めて豪勢に使ったらどうでしょう。
失恋などの人生の些細なことが心底虚しく思われ、自分にとって大切なことが洞察
することができるとおもいます。
むしろ、孤独になり不幸になることは、たいそう辛いからこそ重要だと申しあげたいのです。
その辛さが君を鍛えてくれて、日ごろ見過ごされてしまう「人生の黒々とした根っこ」がはっきり見えてきます。
それぞれ感受性が違うから、以上すべてを私と同じように感じる者はいないと
思うが、
しかし
人生の不条理は誰でも感じているはずです。
誤解を恐れず申しあげると、私は高みから一般的なお説教をしたいわけではありません。
それは断じてしたくない。
それぞれの重たい人生を導こうとすることが、いかに傲慢で欺瞞的かよく知っていますから。
こと「生き方」とか[普遍的真理」を語ることが、いかに嘘くさいかということが
骨の髄まで知っていますから。
せいぜい単なるヒントにすぎないことも。
ただ私は君に、ちいさなうめき声をあげているゲイの仲間たちに
ポーンと「私の人生」を投げ与えているだけです。
それを好き勝手に君に料理してもらいたいだけです。
あなたの人生はあなただけのものだからね。
それではまた、クールボーイの「私の悩み相談」「真剣語り場」でお会いしましょうね。
君の人生はまだはじまったばかりなんだから、元気出すんだよ!