初めに具体例を一つ。
日本労働組合総連合会、俗に連合と呼ばれる団体が現在“全日本ご不満放出選手権「booing.jp」”っていうサイトを展開してます。
趣旨としては非常に真面目なもの、かつ愚痴収集サイト的にネガティブな内容を扱ってますが、サイトのコンテンツはポジティブかつ面白味のあるユニークな設計となってます。
ネガティブで真面目な内容をそのままコンテンツにするのではなく、多少お馬鹿っぽさを加え笑いの空気に変換することで、連合は趣旨を人々に伝えようとしてます。
Kさんのポジティブになるにはどうすべきか?───というお悩みですが、ネガティブをポジティブなものに意識変換するには、こういった笑いというものが割と大きな力を発揮します。
そりゃ生きていれば家族や友人の死など笑えない悲しみに直面することもあります。
しかし、日常生活をしていて大概のことは「だからなんなのよ?」って笑い飛ばせる程度の事です。
また朝家を出る時、学校についた時、バイト先についた時‥‥鏡の前で無理矢理にでも笑顔になって外に出てみて下さい。
多少ポジティブになるのではないでしょうか。
もう一点このくだらない豚サイトを取り上げたのには理由があります。
Kさんは今まで心の底から面白いと感じた記憶がないと書かれております。
連合‥‥というかこのサイトのクリエイティブ/制作会社の担当は、サイトをみた生活者ユーザーが全日本ご不満放出選手権「booing.jp」に参加する、参加型のコンテンツとしています。
それは何故かというと、人は受動的に情報を受けるだけでは感動なり共感するのは難しく、ユーザーに参加してもらう、行動を伴うコンテンツの方が面白い、興味を持ってもらう確率が上がるためです。
以前、これはヤバイこの店はめちゃくちゃ面白いという飲み屋に出会ったことがありました。
新宿二丁目のゲイバーや歌舞伎町のメンキャバやホスクラ、六本木のモノマネパブとかも確かに面白い訳ですが、めちゃくちゃ面白い、感動した‥‥とはなりませんでした。
しかし某店はめちゃくちゃ面白かった。
それは客までもステージやエンターテインメントに巻き込み、自ら踊り汗かき、店内の空気と一体化して体験するからです。