君のように、ゲイゆえに悩んでいるひとは君ひとりじゃなくて、比較的たくさん存在しているということを、まず認識してほしい。君は誠実で純真なひとであると推察するので、大多数との差異にことさらに深く思い悩む気持ちは痛いほどわかります。多分に優しい性格だから、母親にも心配かけまいとゲイであることを打ち明けられないことも理解できます。
君が自分の性癖を忌み嫌いどんなに払拭しようと、ゲイというセクシャリテイを変えられないことも認識していらっしゃる。であれば、自分に正直にゲイとして「誇りと・堂々と生きてほしいと!」までは要求したり、きれいごとは決して言いませんが。自分を騙し・卑屈に・自分の尊大な人格を否定してまで、世間体に迎合してほしくないと望みます。ゲイというマイノリテー(少数者)の存在だからといって、卑屈に自分の感情を殺して何の益になるのですか?表面的にヘテロを装い、あらゆる社会の現場でぶちあたる、ゲイという存在に対してこころない無理解で鈍感な悪意に満ちた無節操な輩に痛罵されても、平気で見過ごすことに甘んじる自分に、むしろ恥いる行為だと思いをいたしませんか?
ゲイだから差別するな・偏見を抱くな!と声高に叫べと言ってるわけではありません。だだゲイという存在に対して非人間的扱いを受けて排除・抹殺するようなひとに黙認するようなことだけはしてほしくないのです。
ヘテロのひとにとってゲイに生理的嫌悪感を抱くひとももちろんたくさん存在します。だからと言ってゲイはこの世から排除すべきという短絡的思には頑として、抗議する勇気だけは持ってほしいのです。
ゲイに生まれたことに罪悪感や存在価値がないだとか思うのは微塵もあってはならないのです。この世に不必要に生まれてきたひとはだだひとりもいないと僕は信じています。