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2号室-28
  E-MAIL  - 13/5/24(金) 17:04 -
その日からシンが内定貰えるまでそうかからなかった。

メールで

"内定出た!"

と来て俺は嬉しくなった。シンが頑張ってたことを知ってたから純粋に嬉しかったし、

これからゆっくり話ができることが嬉しかった。

"おめでとう!良かったな!!今度内定祝いだなー!"

俺はそう返信して仕事に戻る。今日は家いんのかな。


仕事を終えて家に帰るとシンは帰ってるようだった。

俺は着替えて夕飯の支度をしてると、部屋からシンが出てきた。

「おー!おめでとー!良かったな!」

「うん、ありがとう^^」

俺は思わず頭をくしゃくしゃした。それぐらいのことはもう我慢できない位にはなっていた。

できれば引き寄せてくしゃくしゃしたいが。ちょっと距離をとってのくしゃくしゃ。

シンはそれにちょっとびっくりしていたが、

「今日これから友達んち行ってくるね。多分泊まりだから。」

「ほーい。気をつけろよー。」

「駅近いしw カズさん父親みたいw」

そう言ってシンは出て行く。学生は良いな。


その週は俺も仕事で連日夜遅くなった。

今は金曜の夜に職場で飲み会。経理部との合同飲みだったので、普段話さない人と話す。

飲み会の中盤でメールが来た。シンからだった。

"カズさん今日帰ってくる?"

こういうメールは初めてだったから俺はちょっと嬉しくなる。

"帰るよ。11時くらい"

程なくして

"わかった。"と親指立ててる絵文字。

なんだろう。話、あんのかな。引越しの話かな。少し不安になってくる

俺は残りの飲み会中ずっとそわそわしていたが、まぁやまない雨はなく、飲み会も無事終わる。

じゃっかん急いだ足取りで俺は帰宅した。

玄関を開けるとリビングでシンがパソコンをいじってる。

就活終わったのに、ってか確か買い換えたんだよなパソコン。

「ただいま。どうした?」

「おかえりー。」

と浮かない顔。どうやら引越しの話では無さそうだった。
明らかに沈んでいる。

「・・・・。」

シンはぎゅっと口を結んでる。

俺はシンの隣に座る。

「飯食ったの?」

シンは頷く。頷いてから

「お風呂入ってきなよ。話したいことあるから待ってる。」と言う。

俺は話を聞きたかった。

「いや、良いよ。風呂は後で良いからさ。」

俺がそう言うと、シンは少し間を置いて

「入院してる友達がさ、明後日手術することになったんだって。」

そう言ってギュッと手を握る。また少し黙る。

外で救急車が通り過ぎる音がする。

「で、成功確率が100%じゃない手術なくて、失敗したら脚切断するし、最悪、し、死んじゃうかもしれないんだって。」

声が震えている。

そんなシンを見て俺は心臓がバクバクしていた。どうしたらいいんだろう。やっぱり俺器小さい。

「俺、縁起でもないから言わない様にしてたありがとうとか、ごめんとか、向こうが、全然忘れてるようなことかもしれない思い出に
一つ一つ言いたいことあるのに、もし、それ言えなかったら、俺・・・」


そこまで言って涙を流す。友達の前ではいつも通りに振舞ってた反動なのだろう。

俺は思わずシンを抱き寄せた。性的なハグじゃなくて、安心させたかった。安心するかどうかはわかんないけど。

「うん。」俺はハグしてから相槌を打った。

「俺言えなかったら後悔、すると思うけど、でも、やっぱ怖いから、い、言えないよ・・・。
 そんなん、最後の時に言う、ことじゃん。」

泣きながらそう言った。

「俺明日も病院行くけど、顔合わすけど、何したら良いのかもう、わかんねぇよ。」

そう言って黙ってしまった。シンは俺には抱きついてこない。

俺はYシャツのままシンを更にぐっと引き寄せる。飲み屋のタバコの匂いとか少し汗の匂いで臭かったと思う。

「大丈夫だよ。シンは、シンはずっとお見舞い行ってたじゃん。
 ありがとうとかごめんとか言わなくても、シンの行為で伝わってるものって絶対あるから。」

「うん。」

「俺詳しくはわかんないけど、シンがいたからその友達も闘病できたと思うし、
 シンは言葉よりももっと大事なものを伝え続けていれたと思うぞ。」

「うん、うんっ。」

多分、誰にも何も相談できずに一人で頑張ってお見舞いに行って、それで手術なんてなって、

自分の行為がどこかで報われたかったんだと思う。

俺の言うこと一つ一つに頷いて、その度に涙を流していた。相変わらず手は膝の上だった。

引用なし

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