とかげ3号さんの、話いつも楽しみにします。
こういう夏バテならいいんだけどなー(´ω`)
▼とかげ3号さん:
>仕事が終わり外に出ると
>辺りはもう真っ暗で
>
>切っていた携帯をつけると
>いつものマークが光っていなかった
>
>
>「あれ」
>
>
>既読のマークがない
>返信もない
>
>いつもの今頃なら
>お疲れ様のメッセージが
>あってもいいのに
>
>焦る
>調子が狂う
>
>まさかそんな
>そういえば今日は
>二丁目でイベントが
>あったっけ
>
>そういったものに
>興味はないと思っていたけど
>実は内緒で友達と
>
>焦る
>血が逆流する
>
>いやいや
>まさかそんな
>そういえば昨日
>明日は仕事が早く終わると
>言っていた
>
>きっと職場の人と
>ご飯でも食べてて
>でもだったらメッセージを
>読んでいてもいいはずなのに
>
>生ぬるい空気が頬をなでる
>
>不安ばかりが胸を満たし
>よくないことばかりを
>想像する
>
>浮気してるのかな
>電波も届かないような場所に
>いるのかな
>
>こんなに不安なのは
>ぼくだけなのかな
>
>女々しい自分が
>さわぎだす
>
>
>突然液晶が光る
>電話着信のマーク
>びっくりして携帯を
>落としそうになる
>
>
>「…もしもし」
>
>
>受話スピーカーの向こうから
>大好きな人の声
>
>
>「うんいま仕事終わった」
>
>「寝てたの?アホだなぁ」
>
>「うん。これから帰るよ」
>
>「じゃね」
>
>
>本当は
>跳び跳ねたいほど嬉しいのに
>
>声を聞くと
>つい大人ぶってしまう
>
>ニマニマして
>安堵の余韻にひたっていると
>ピコピコとメッセージ
>
>
>『おそい、早く帰ってきて』
>
>
>ぼくの夏ばて症状は
>まだしばらく続きそうだ