最初は観光にでも行ってるのかと思っていたけど、コータは月1〜2のペースで大阪へ行っていた。
さすがに、その頻度でただの「旅行」だとは考えにくい。
ちょっとした不安を覚えながら、俺はそのことについてコータにSkypeで尋ねることにした。
「コータって最近大阪によく行ってるけど、誰かに会いに行ってるの?」
と訊いてみると、
「うん。三上(仮名)さんと遊んでる」
と返事をしてきた。
三上というのは俺も知っている人で、俺やコータと共通の趣味を持っている人だった。
ただし、俺は三上とそこまで話をしたことがあるわけではなく、その当時には既にほぼ他人のような関係にあった。
特別親しい友達として会っている、ということも考えられた。
東海と大阪には近鉄という線が通っているので、アクセスがしやすいというのもあったのだろう。
でも、俺はその行動について、強い不安を感じた。
そこで、その不安について直接尋ねることにした。
「もしかして、三上さんと付き合ってたり…とか?」
若干の間隔があった後、コ−タから返事が来た。
「うん、実は付き合ってる。半年くらい前から」
眩暈がした。
自分の考えていたことが的中したのだ。
自分に可能性は、もうないのだと感じた。
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とりあえず今日はここまで。
後日、また続きを書こうと思います。