・・・やることな〜い。ゲーセンに行こうとか言うけど、それよりも行きたいとこがある。
「え〜カラオケかよ〜」
「いいじゃん、減るもんじゃないし〜」
「じゃあ増えるのかよ〜」
むむ、カラオケよりゲーセンとな?目悪くなるぞ。よし、こうなったら。
「・・・ダメ?」
「う・・・仕方ねえな〜」
この手法、使える。今後は使うようにしよう。そんなわけでカラオケボックスに移動。やってきたのはU−坊系列のお店。
「あれ、てるくんが誰かと一緒に来るなんて珍しいじゃん、学校の先輩?」
話かけてきたのは仲のいい店員さん。この人今上下関係を間違えたな。
「逆、俺が先輩だよ」
だが、疑わしげな目で見られる。嘘だと思うなら思うがいい!!
「けっこう親しげだったな〜」
「うん、だって俺常連だもん」
猶も質問は続いた。
「一人で?」
「いいじゃん別に〜」
何か呆れられた。何かむかついた。まあいいや、さて、何歌おうかな〜と思ってたら曲が流れた。こ、これは・・・まさか・・・。そう、大塚なんとかというアーティストのさくらんぼという曲だ。ATSUSHIに似た顔して可愛い曲を歌うものだ。曲が終わり俺は一言。
「いかつい顔して何かわいらしいことやっての〜」
「いいじゃんかよ〜」
ちょっとここで思いついた。
「採点にして勝負しよっか」
「いいよ、負けたらどうすんの?」
そこまで決めてなかったな。あ、そうだ。
「炭酸飲料を一気飲み。全部飲めなかったらやり直しで」
「お、望むところだ」
そんなわけで採点スタート。りゅうじは十八番だというEXILEのEXIT。おや、うまい。点数は89。むむ、ならばこちらも得意な曲で勝負するしかないか。俺が選んだ曲はtrfの寒い夜だから。点数は90。にやり。
「・・・ま、負けた」
うつむいてるりゅうじをよそに俺はソフトドリンクバーに行き、コップ一杯のコーラをゲットする。
次は罰ゲームのところからなのら〜