僕は今病院にいます。
なぜなら僕は
白血病だから。
なぜなら僕は
死んじゃうから。
なぜなら僕は
病気だから。
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(…………ん)
意識が飛んでたみたい。
頭がすこし痛い。
手の平に少しの温もりを感じた。
目をやるとあなたがいた。
疲れてるのかな。
眠っていたね。
僕の記憶は、大好きな航ちゃんと一緒に学校から帰る途中で途切れていた。
ここはどこだろう。
白い壁に、白い部屋。白いベッドに、白い布団。
何があったんだろう。
どの位時間が経ったんだろう。
分かんないや。
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そしてまた眠った。
『ん…じゅ…じゅん…じゅん!!!』
!!
目を開けた。
そこには父さんと母さん。
大好きな航ちゃんはいなかった。
頭は、まだ少し痛い。
『あれ、航ちゃんは?』
『航介君は一旦家に帰ったわよ。
疲れてたみたいだし。
でもまた来るって言ってたわ。』
『そっか。
てか、ここはどこ?』
『病院よ。あんた倒れたの。重度の疲労らしいわ。
航介くんが運んでくれたのよ。』
『そうなんだ。』
『それじゃ先生呼んでくるわね。』
そう言うと母は、急いで先生を呼びに行った。
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『目が覚めましたか?』
『はい。』
『もう大分元気みたいだね。でももう少しだけ様子みてみようか。』
『はい。』