夏休み半ばを過ぎたころ、裕樹と光平が家に泊まりに来た。
俊は用事があるから来れなかったらしい。
夜はいろんな話で盛り上がり、やっぱり翔太先輩のことを聞かれた。
裕樹「中川先輩と行った花火大会どうだった??」
光平「告られた??」
俺「楽しかったよ☆
てか翔太先輩が俺に告ってくるわけないじゃん!!」
光平「そうか??
中川先輩は陸が好きそうに見えるけど。」
俺「全然そんなことないって!!」
裕樹「陸から告ってみれば??」
俺「振られるのわかってて、告れない。
嫌われたらイヤだし…。」
裕樹「まぁ頑張れよ!!
応援してるから♪♪」
光平「俺も応援してる♪」
俺「ありがとね☆」
その日はいつの間にか3人とも寝てて、気が付いたら朝だった。
2人は午前で帰った。
その1週間後、俊からメールが来た。
俊『この間泊まりに行けなかったから、明日泊まりに行っていい??』
俺『OK♪待ってるよ☆』
俊『じゃぁ明日の夕方に陸ん家に行くね!!』
俺『了解☆』
そして次の日。
俊が来てからガストに行って夕飯食って、俺ん家に戻った。
2人とも風呂に入り、喋ってるときだった。
俊「陸ってさぁ、この間花火大会に誘われた中川先輩のこと好きなの??」
俺「まぁね!!
でも翔太先輩はゲイじゃないしね…。」
沈黙が続いた―。
チュッ。
俺は頭が真っ白になった。
俊にキスされた。
俊「実は俺、陸のこと好きなんだよ。
初めは男なんて興味なかったけど、いつの間にか陸のこと好きになってた。
俺とキスして嫌な気持ちになったか??」
俺「うぅん。なってない。」
俊「じゃぁ俺と付き合お??」
俺「ゴメン…付き合えない。
俊のことは嫌いじゃない。
友達として好きだよ。
でも今は翔太先輩のことが好きだから。。」
俊「わかったよ。
いきなりキスしてゴメンな!!
…でも今日だけは俺のものになってくれない????」
俺「………。」
俊「なんか答えろよ!!」
俺「…まぁ俊にはいろいろ助けてもらったし、いいかな。
でもそれで俊を傷つけるのなら……」
俊「大丈夫!!
俺はそんな弱い人間じゃないし、最初で最後のお願いだから!!」
俺「わかったよ」
それから俺らは夜を過ごした。
俺は罪悪感で胸がいっぱいで泣いた。
昼近くに起きて俊を駅まで見送った。
俊「昨日はありがと!!
陸と出来て幸せだったよ☆」
俺「こんな俺でゴメンね…。」
俊「陸が謝ることないよ!!
俺が無理矢理頼んだんだしね。
2学期からはまた4人で仲良くしような☆」
俺「うん!!よろしく♪♪」
俊は、バイバイと手を振りながら帰っていった。