高校生になった僕は仲の良かった女友達とも学校が離れ一人不安だった。そしてみんなとクラスや体験学習を通して仲良くなった。そんな時一際目立ったのがK君。彼もまた野球部で背が高くエロい人だった。中々メアドも聞けなかったけど学校で話したりできたから楽しかった。夏休みの終わり頃、メールできる機会ができてそれから毎日メールしていた。そんな中で僕が男好きという噂がまたも流れていた。わかりやすいのか。でもKはメールしてくれてた。でもだんだん変なメールになって写メ送れだの電話しても他の人に変わったり「俺ん事好きやろ?」とか聞いてきたりした。その時は「もしかして…」という期待もあったがそんなに甘くはなかった。彼は僕の写メを悪用し、また好きとわざと言わせ確信を得るための演技だった。そして終わってしまいしばらくは学校で悪口を言われたりした。彼の事を知ってるようで知らなかった。こんな一面ひどいよ…。好きって…苦しいな。人を好きになるのが怖くなった。みんなが体験してるようなハッピーストーリーをいつも期待しちゃうけどそんな事はなくて。
Kへ
ほんとはね悲しかった
口説くのに手慣れてるKには楽しかったでしょ?
でもねほんと好きになれた
好きって言えたこと…嬉しかったんだ
こんな遊びみたいでひどい事されたけど
なんか憎めないよ
まだまだ子供だからさ
また会えた時は大人の目で僕を受け入れてな
こんな奴だって世界は広いからいるって
たまたまKに出会っただけ
あとKが本気で好きになれた人と付き合って
半端な気持ちで相手を傷つけたらダメだよ
今は話さないけど話せる日信じてるね
それまでには僕も学習しとくし変わるから
せっかくこんな広い世界の中で会えたんだからこれで終わりはなしね
絶対に出会いにはなにか繋がりがあるから
未来のあんたを信じてる
第A章〜終わり〜