夏休み、俺達は海に行くことになった。
俺の住んでる県には海がない。
俺達は電車を乗り継ぎ茨城県の大洗海岸まで行った。
今日は民宿に泊まることになってて、はじめての友達との旅行でなんか舞い上がってた。
ビーチで二人クタクタになるまで遊び民宿へ向かう。
日焼けした肌がヒリヒリ痛い。
俺達は先に風呂へ行くことにした。
民宿なので4〜5人が入れるくらいのお風呂だったけど先客はいなかった。
友達同士で風呂に入るなんて修学旅行以来だけどその時は大勢いたし
俺は誰かと仲良く風呂に入ったわけではなかったので誰からも相手にされずって感じだった。
ところが今日は違う。
なんだかドキドキしてまだ風呂に入ってもいないのに顔が赤かったと思う。
いよいよ入浴タイム。
和也はサッカー部で鍛えてるだけあって贅肉なんてほとんどないって感じの体だった。
それにひきかえ俺は・・・
和也はさっさと服を脱ぐと風呂に入っていってしまった。
俺も急いで後を追う。
二人並んで体を洗ってると
和也「背中流してやるよ」
俺「いいよww日焼けで痛いから」
和也「やさしく洗ってやるから心配すんな」
しぶしぶ洗ってもらったんだけどくもった鏡に和也の体が写って、もうどうしちゃったんだ俺?ってくらいドキドキだった。
和也「はいww次は耕平の番。」といって軽く背中を丸める。
和也もヒリヒリらしく「そーっとな!かるーくだぞww」って痛みをこらえてるのを見てたらなんかおかしくなっちゃって
さっきのドキドキはどっかへ行っちゃったみたい。
二人じゃれあいながら風呂につかり楽しい入浴タイムは終了した。
夕食を食べ布団に入っていろいろな話をした。
和也「耕平って好きな子とかいる?」
俺「今はいないかな・・・和也は?」
和也「いるのかいないのかわかんないやww」
俺「なんだそれ?」
そんな話をしてるうちに俺達はいつのまにか寝てしまったみたい。
次の日昼過ぎくらいに帰りの電車に乗った。
俺が降りる駅のほうが先で「じゃあまた。2学期になー。」って言うと
和也「・・・・」笑って手を振ってたけどどこか寂しそうな笑顔だった。