それからシンとは休み時間はいつもおしゃべりしていた。
ちょっと前の静かな俺とはまるで別人のようによく笑っていた。
シンといると自然と笑顔になれた。
シンはクラスでの委員会決めや、掃除当番など、グループ活動には必ず俺を誘ってくれた。
「俺と一緒じゃないとつまんないだろ?(笑)」
お礼を言ったらいつもそれだったよね。
本当に嬉しかったんだ。
昔から1人が多かったけど、孤独には慣れなかったんだ。
グループ決めとかがあるといつも余り者扱いで、すごく寂しかったから…
だからシンには感謝ばっかりだった。
シンは優しくて良い奴だったから、クラスの人からの人望も厚くて、みんなと仲が良かった。
でもいつも俺と一緒にいてくれた。
お昼時間も毎日一緒にご飯食っていたし、教室を移動するときも一緒に行動していた。
ある日、
「シンはいつも俺と一緒にいるけど、俺といて楽しい?俺話面白くないし、口ベタだからつまんないんじゃない?」
そんな質問をシンにぶつけてみた。
するとシンは
「んー…なんかイチと一緒にいると落ち着くから。それにお前俺と一緒じゃないと、あんま笑わないから(笑)」
安心感というか、幸福感というか…
不思議な気分になった。
そしてすごく嬉しかった。
この頃からかな…
シンのことが好きになったのは…