彼や部活の仲間との毎日は楽しく、時間は早く過ぎていった。
2008年12月。僕は年末年始を利用して帰省していた。すると大輔から連絡があった。
「今週の土曜、遊びに行っていい?」
「いいけど…実家だよ!!」
「知ってる!!ちょっと旅行にと思ってね。」
「じゃぁせっかくだし地元案内してあげる!!お母さんに、うちに泊めていいか聞いてみるから待ってて。」
母からの許可もあったので、すぐに連絡した。
「泊まるところと食事は、うちがやるから。」
「そんなにいいの?何か申し訳ないだけども…。」
「うち、おもてなし好きだから!!」
そう約束して土曜日を待った。
一泊二日の旅行だから、案内プランをしっかり考えていた。
僕は大学二年目の春、彼を好きになってしまった。しかしそれは、彼に憧れるとか、お兄さん的な存在だから、そう感じていただけだと思っていた。しかし、それは違っていた。女の子を好きになった時と同じ気持ちだった。僕は自分の中の変化に驚き、焦った。
しかしその気持ち夏を過ぎた頃には薄れ、彼はいつもの友達に戻っていた。
やっぱり…一時のものだったんだ…。