大輔が自分の車を運転して地元まで来てくれた。待ち合わせは駅前。何か大学の友達が地元にいると新鮮な気分がした。
昼間は行ける範囲で観光案内して、夜は2人で夜遅くまでしゃべっていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎた。
「すごい楽しかった!!夏にまた来ようかなぁ…。」
「ぜひ来てよ。次はもう少し遠くまで行ってみよ!!」
「いいね!!それじゃ年明けに学校でね。」
彼は帰って行った。
心にぽっかり穴が空いた感じがした。
淋しい…
行かないでほしい…
いつかの感情が一気に蘇った。
薄れ、忘れたと思っていた
彼を好きだ
という感情…。
忘れたんじゃなくて、気持ちに慣れてしまってたんだ。
ただ、今は感情が感情を越してしまい、更に好きになってしまったのだろう。
冬休みが明けて授業が始まり、いつもの生活が戻った。彼としゃべるとか、一緒にいる。それだけで幸せだった。
僕は激しく彼に片思いをしている。
気持ちが伝えれないから苦しい。
片思いは幸せを感じさせてくれる反面、自らを苦しめてしまう…。
僕は1人になると、彼のことを考えてしまう…。
この気持ちを伝えようかどうしようか…。
しかし、伝えたとこで今の関係が崩れるのは怖い…。
それなら苦しくても幸せを感じれる今のままでいようかと思う。
…実際は激しく悩み中…
片思いでいるのが楽なのかな…?