皆さんはじめまして。霧斗です。
僕の事は、今までの悠太の投稿で知ってると思うので、自己紹介は割愛ということで^^
今回は、僕が全部書いてみる事にしました。
スピンオフみたいな感じで読んでくださいね。
続き
ゆうからの突然の「ありがとうメール」。
一言だけでもスンゴク嬉しいもんだな。
とっても良いサプライズっていうか。
「どうかしたんすか?」
携帯をいじりながら嬉しがってる俺を、後輩の崎田は不思議そうに見てた。
俺「え、いや、メールが来たから。」
崎「彼女っすか?」
俺「まあ・・・そんなとこかな^^」
崎「良いなぁ。先輩の彼女絶対可愛いでしょう?」
俺「うん。メッチャ可愛いよ^^」
厳密に言うと、彼氏なんだけどな。
可愛い事には変わりない。
俺「お前だってモテモテだろ?」
崎「そんな事無いっすよぉ。こっち来る前にフられたし・・・。」
俺「大丈夫だって!」
専門学校に通ってた崎田は、横浜で美容師の仕事が決まったらしい。
容姿的にも性格的にもモテる男。
そのせいか、高校時代から結構ヤリチンだっていう噂。
経験人数は30人と言う噂も聞いた。
俺「お前まだ色々とつまみ食いしてんの?」
崎「え、まあ一応・・・。^^;」
俺「お前なぁ、そんな事してっと、本当に大切にしたいって思える人に出会えないぞ。」
崎「大丈夫っすよ。先輩だって、あのデカチンでよくセフレとかいないですよねぇ^^」
俺「それとこれとは全然関係ねえし・・・!」
セフレとか馬鹿げてる。
本気で思ってる。
セフレって、言ってみれば性処理。
手を使わずに女の子使って、ただオナニーするみたいなもんだと思う。
それじゃあセックスの本義がないがしろだろ・・・。
俺「で、いつから美容師になんの?」
崎「一応サロンには再来週からっす。しばらくは下っ端の見習いですけどね。」
俺「誰でもそうだぞ。俺も4月からは忙しくなっちまうしなぁ。」
崎「ですよねぇ。でも俺早く一人前の美容師になりたいです。」
俺「頑張れよ^^ 暇出来たらお前の店に切りに行ってやるから。」
崎「はい!サービスしますよ!カラーとかハイライトとか!」
俺「バカ、銀行員がハイライトじゃ浮きまくんだろ^^;」
崎「大丈夫っすよ!」
俺「何が大丈夫なんだよ。」
昔からの天真爛漫な性格は、良くも悪くもホント変わらず。
それにしても崎田の笑顔・・・ゆうに似てるなぁ・・・。
崎「先輩?」
俺「え?あ・・・何だっけ・・・。」
崎「いや何でもないっすけど、さっきから俺の顔ジロジロ見てたんで。」
俺「あ、ああ・・・ゴメン・・・ちょっと考え事してた。」
崎「先輩メール来てから変ですよ?」
俺「ん、んな事ねえよ。大丈夫。」
ダメだ・・・俺さっきからゆうの事で頭がいっぱいだ・・・。
土曜日にはまた会えんのにな。
今は崎田と楽しまないと、こいつに申し訳ないしな。
俺「ほら、これ食って良いぞ。」
崎「マジっすか!いただきます!」
残り一個の唐揚げを、崎田はほおばった。
崎「やっぱウメえなぁ^^」
後輩の楽しそうな姿を見て、俺も何だか、気分が晴れる気がした。
崎「先輩、レモンハイ空っぽですよ?」
俺「え、あ俺もう良いや。十分飲んだし。」
崎「もう一杯おかわりしても良いっすか?」
俺「良いぞ。」
崎「あざっす!すいやせん!レモンハイ下さい!」
***
崎「ホントに良いんですか?」
俺「良いって。今日はお前の引っ越し祝いだよ。」
崎「ごちそうさまっす!」
こいつは昔から挨拶はしっかり出来る奴なんだよな。ホントに努力家。
部活終わっても、部活の無い週末でも、自主練を怠らない。何度か俺に練習試合を申し込まれた事もある。
しょっちゅう女にイチモツを握らせてる男に、テニスラケットを握らせると、目つきが本気になる。
だから後任のキャプテンに、俺が指名したわけだけど。
他にも適任はいたかもしれないが、俺に言わせてみれば、崎田より努力を惜しまない男はいなかった。
事実、俺達の学年が引退した後も、一切ダレる事も無く、しっかりとテニス部をまとめていたし、俺の目に狂いは無かったようだ。
崎「あ〜、どこかに可愛い女の子いねえかなぁ〜。」
俺「お前店の先輩とかに手出して気まずくなるのだけは辞めとけよ?居づらくなったらおしまいだぜ?」
崎「先輩は心配しすぎっすよ。俺から誘わなくても向こうかr」
俺「あ〜分かった分かった!崎田君はモテるからな!」
こういうとこが、玉にキズなんだよな。(汗)