こんばんわ。霧斗です。
本当にコメントたくさんありがとうございます。
毎回毎回こんなに感想をもらえるとは^^
今日は僕が書きます。
結構会話内容とか覚えてるもんなんですね^^
<続き>
俺「ゆう・・・」
悠「ん・・・?」
俺「フルチンで寝たら風邪引くぞ・・・」
悠「ん〜・・・分かってる・・・つか俺のパンツ・・・どこ・・・」
夕飯を平らげ、片づけを済ませた後、2人でTVを見ながら・・・ムラムラした俺達・・・。
これで本日2回目の性行為だな・・・。
最近やけに2人とも発情するな・・・。
これも新居の事とか色んな事で開放的になってるせいか。
俺「ほら・・・ベッドの下に落ちてた。」
悠「ん・・・ありがと。あ・・・きいちゃんのもあったよ・・・。」
俺「サンキュ。」
ベッドのすみっこから俺のボクサーを引っ張り出して俺に手渡し、2人で横になりながらパンツを穿いた。
俺「もう寝る・・・?」
悠「ん〜・・・今何時?」
俺「っと・・・8時ちょっと前。」
悠「まだ早いなぁ・・・何か話さない?」
俺「ん・・・良いけど・・・何話す・・・?」
悠「え〜・・・っと〜・・・あ、篠塚さん元気?」
俺「篠塚?ああ、こないだシフトかぶったけど、いつも通りだったよ。」
悠「そっか。」
俺「そういや埼玉のおばあちゃんは元気だった?」
悠「うん。あ、そうだ、ばあちゃんがね、今度来る時はお前も連れて来なってさ^^」
俺「マジっすか!^0^」
悠「それも泊まりで歓迎だって^^」
俺「いやぁ〜嬉しいなぁ^^」
悠「5月のゴールデンウィークにでも行ければなって思ってんだけど。」
俺「良いよ^^ 何が何でも予定空けとく^^」
ゆうのおばあちゃん、俺の事ちゃんと覚えててくれたのか^^
悠「ばあちゃんの味噌汁飲んだら痺れるかもな^^」
俺「あれだろ?じゃがいもの味噌汁。」
悠「そ。天下一品だぞ^^」
俺「今から楽しみだな^^」
悠「そういや・・・きいちゃんのおばあちゃんの話って聞いたこと無かったな。」
俺「え・・・そうだっけ?」
悠「うん。」
俺「聞きたい?」
悠「うん。^^」
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俺も・・・かつては根っからのおばあちゃんっ子だった。
父方のおばあちゃんは、俺の生まれる前に永眠。物心つく頃からずっと近くにいたのは、母方のおばあちゃんだった。
尾道の実家に同居していたおばあちゃんは、俺の事をスンゴク可愛がってくれた。
俺「俺のおばあちゃんも、味噌汁作んのスゲー上手だったんだぜ。^^」
悠「へぇ〜^^ ・・・ん・・・?あのさ・・・。」
俺「ん?」
悠「上手だった・・・って・・・」
俺「え・・・あぁ・・・。」
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無事に高校を卒業して、上京まであと2週間と迫ったあの日。
心臓発作で急にこの世を去ってしまった・・・。
その時ちょうど同級生とカラオケに行っていた俺は、母からの電話でそれを知る事になる・・・。
慌ててカラオケを後にして、病院に駆け込んだ時には・・・すでに息を引き取っていた・・・。
昔から大好きだったおばあちゃんの安らかに眠る姿を見て、俺も大粒の涙をこぼした・・・あの時。
後日、母と一緒に遺品整理をしていた時、タンスから<霧くんへ>と書かれた封筒を見つけ、中には大学の入学祝いと、手紙が1通入っていた。
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霧くん、大学入学おめでとう。
霧くんは、おばあちゃんにとって自慢の孫ですよ。
勉強も運動も頑張って、おばあちゃんは毎日関心し
ていました。
大学では新しい事を学び、新しいお友達に出会い、
霧くんが大切にしたいと思える恋人も出来るかも知
れないですね。
たくさん勉強して、良い会社に就職して、霧くんの
人生を楽しく歩めるように、色々頑張って下さいね。
おばあちゃんは、遠い広島から、いつでも霧くんを
応援していますよ。
同封のは、うまく役立ててね。
次に里帰りする時には、また一回り成長した霧くん
に会える事を祈っていますよ。
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俺は母の前で嗚咽して号泣した・・・。
こんなに俺・・・おばあちゃんに愛されてたんだって・・・改めて感じた。
今でも大切にその手紙はしまってある。
万年筆で丁寧に書かれた手紙は、ところどころ、俺の涙でにじみが目立っている。
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俺は不覚にも、話しながら目に熱いものを感じていた。
人前で泣くのに慣れてない俺は、必死で堪えていた。
だけど・・・。
悠「良かったね・・・きいちゃん。」
俺「え・・・?」
悠「たくさん勉強したおかげで良い会社に就職出来たじゃん。きっとおばあちゃん、スンゴク喜んでるよ。」
ゆうの言葉が・・・心の隅々まで沁み渡った瞬間・・・俺は涙を堪え切れなくなっていた。
悠「きいちゃん・・・?泣いてる・・・?」
俺「ウルセ・・・泣いてなんか・・・」
手のひらで必死に目を隠す俺。バレバレなのに、意地をはりまくった。
すると、ゆうが俺を横からハグしてきた。
悠「泣きたい時には泣かなきゃ。」
ゆうの優しい言葉に、俺はもう、涙を止める術を失ってしまっていた。
次々と溢れだす涙。
悠「おばあちゃんは天国からきいちゃんを見守ってるから・・・これからも無理せず頑張ろうな。」
俺は、ゆうの胸の中で泣き続けた。
ゆうの胸の中だから、安心する・・・。
ゆうが優しく包みこんでくれてると・・・スゴクホッとする・・・。
おばあちゃん・・・見てる?
今俺をハグしてくれてるのは、俺の大好きな恋人の、悠太だよ。
びっくりしてるかも知れないけど、俺、ゆうが大好きなんだ。
喜んで・・・くれるよね?
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悠「泣きやんだ?」
俺「うん・・・。」
悠「すっきりしたろ?」
俺「うん・・・でも何かハズい・・・」
正気に戻った俺は、人前で涙を見せた事に恥じらいを感じていた。
悠「そういや・・・きいちゃんが泣いてるとこ初めて見た・・・。」
俺「俺滅多に人前で泣かない性格だから・・・。」
悠「でもこれで、俺の知らないきいちゃんはいなくなったね^^」
俺「え・・・?」
悠「笑ったきいちゃん、怒ったきいちゃん、悲しそうなきいちゃん、嬉しそうなきいちゃん、冷たいきいちゃん、優しいきいちゃん・・・えっと・・・あ、真剣なきいちゃん、いじけたきいちゃん、恥ずかしがるきいちゃん・・・あとは・・・眠そうなきいちゃん・・・これくらいかな。で、最後に、泣いてるきいちゃん。」
俺「・・・バカ・・・」
そっか・・・もう俺・・・ゆうに全部見せてるんだな・・・。
悠「あ、あとは、感じてるきいちゃんと、イク時のきいちゃんもいた^^」
俺「ハハハ^^ バ〜カ」
悠「ハハハ〜^^」
俺「・・・ゆう。」
悠「ん?」
俺「・・・ありがとな。」
ゆうは、仏の様な柔らかい表情で、俺に微笑みかけてくれた。
すごく癒される。
俺バカだった。ゆうの前で意地張って涙を我慢する必要なんて無いんだよな。
ゆうの前では、完全な素のままでいても良いんだよな。
な・・・。
悠「そろそろ寝よっか。^^」
俺「良いよ。^^ つか明日朝何時にバイト行くの?」
悠「9時には出なきゃ遅刻だな。」
俺「じゃあ一緒に出るか。俺一旦自分ちに戻りたいし。」
悠「うん^^ つか駅まで送って?^^」
俺「何甘えてんだよ^^;」
悠「ダメ?」
俺「ダメなわけねえだろ^^ 明日はきちんと送り迎えしてやっか^^」
悠「やった^^ ハハハ^^」
時にはキリッと、時にはあどけなく、色んな表情を見せるゆう。
本当に、可愛いと思えてしまうのは、自然だろうな。
俺「ゆう。」
悠「なあに?」
俺「キス。*^^*」
悠「ンフ*^^*」
いつになく・・・俺は甘えたさんになっていた^^
<続きます。>