こんばんわ。悠太です。
今日は霧斗と夕飯を外で済ませてきたので、投稿が少し遅くなりました。
ジブリ好きな霧斗は、今静かに魔女の宅急便見てます^^
今日の話は、山あり谷ありそしてまた山ありと、感情の起伏が激しい回となってます。
霧斗のせいです^^;
続き
霧「はい、そうですか。ありがとうございます。はい。そうです。」
新居の契約をしてから1週間。
きいちゃんのアパートで迎えた、いつも通りの無難な土曜日の朝。
俺がトイレから出ると、きいちゃんが電話で話してる。
霧「ええ。分かりました。はい。明日でも大丈夫です。じゃあ明日の15時に伺います。はい。失礼しまーす。」
きいちゃんが電話を切ると、俺を見据えてニッコリした。
霧「決まったよ^^」
俺「え・・・審査通った・・・?」
霧「明日最終手続き^^」
俺「夢じゃねえよな・・・?」
俺は立ち尽くしたまま、きいちゃんを見つめていると、きいちゃんも立ち上がって、腕を大きく広げた。
霧「夢じゃないよ^^」
その瞬間、俺はきいちゃんの胸に思いっきり飛び込んだ。夢じゃ無いんだ!とうとう決まったんだ!!
俺「ヤッタヤッタヤッタ〜!!」
霧「全部決まった〜〜〜!!ハハハ!!」
俺「朝からめちゃテンション上がるわ!ハハハハ!!!」
お互いをきつく抱きしめて2人ではしゃぎまくっていた。
ついに決まったんだ!夢じゃ無いんだって!
=====
二人で思いっきり喜び合った後、いったん深呼吸をして、明日の事について話し合った。
俺「敷金礼金40万・・・」
霧「手数料10万・・・」
俺「で、1ヶ月分の家賃が10万。じゃ一人30万円払うって計算だな。」
霧「うん。手持ちある?」
俺「銀行に預けてあるから、明日下ろしてくるよ。きいちゃんは?」
霧「俺トイレに30万隠してあるよ^^」
俺「へ?!トイレ?!」
霧「タンクの中に、ジップロックに入れて隠してある。」
俺「何でそんなとこに隠すの?!」
霧「いや、そんなとこだから隠すんだよ^^」
俺「え・・・あ、あ〜!なるほど^^」
しっかりしてるなぁ^^;
そりゃあ誰もタンクの中にお金が入ってるなんて思わないし。
霧「いつでも払える様にって、おととい準備しといたんだ。」
俺「計画的だな^^」
霧「ヘヘ^^」
俺「つか2人合わせて60万・・・持ち運ぶの怖いなぁ^^;」
霧「んな事言って、戻って来るときバッグにお祝い全部入れて運んでたのはどこのどいつだ^^;」
俺「あ・・・。」
霧「300万円提げて新幹線乗れたお前なら心配ない^^」
俺「そ・・・っか^^;」
霧「ハハハ^^」
今思えば・・・大胆なことしたもんだな。
霧「なあ・・・。」
俺「ん?」
霧「何か・・・ムラムラしてきちゃったんだけど・・・^^;」
俺「え〜・・・昨日2回もヤッたのに^^;」
霧「うん・・・なんだけど・・・何かテンションが上がりまくりで変な気分になっちって・・・^^;」
俺「はぁ〜・・・まだ午前中だし・・・夜になったら俺も気分乗りそうだから、夜しよ?」
霧「うん・・・わかった。ゆうが乗り気な時じゃねえと意味無いしな^^」
俺「ありがと^^ 夜たっぷり俺を狂わせろよ?^^」
霧「ハハハッ^^ 任しとけ^^」
精力がハンパないきいちゃんだけど、俺が乗り気じゃ無い時は無理にしようとは絶対にしないんだ。
それは暗に、きいちゃんが体目当てで付き合う事は絶対にしないって事。
セフレも風俗も認めない主義のきいちゃんだからこそだ。
俺「でも・・・俺ってズルいよな。」
霧「何が?」
俺「いやさ・・・俺はきいちゃんの誘い断るくせに、朝からきいちゃんの朝勃チンコに食らいついたりして・・・何だか俺がムラムラする時は無理矢理するくせにさ。」
霧「仕方ねえよ^^ ゆうのムラムラは爆弾型だから。一度火がついたら爆発するまで止められないってやつだな。」
俺「え・・・じゃあきいちゃんのは?」
霧「俺のは・・・そうだなぁ・・・ヤカン型かな?」
俺「ヤカン?」
霧「火にかけて、徐々に温まっていって、最後にはピーってなるみたいな。」
俺「う〜ん・・・分かる様な分かんない様な・・・。」
霧「分かりにくかった?」
俺「ん〜・・・いや・・・分かるけど・・・そのピーってどういう状態?」
霧「ビンビン状態^^」
俺「う〜ん・・・何となくわかった気がする。」
霧「な。沸騰する前でも火は簡単に消せっけど、爆弾は一度でも小さい火がつくと誰にも消せないから、爆発まで突っ走るみたいな。」
俺「何かそれ・・・やだな・・・。」
霧「俺はイヤじゃねえけどな^^」
俺「ん・・・何で・・・?」
霧「ゆうはエロいけど愛があるから^^」
俺「え・・・あ、ありがと・・・*−−*」
愛があるって・・・本当に幸せな事なんだよね・・・。
霧「愛のあるヤリチン^^」
俺「バ・・・バカ・・・!」
霧「あ、ヤリマンか^^」
俺「ヤメロって!俺ヤリマンなんかじゃねえし!!!」
この時はホントに怒った・・・!
霧「ゴメンゴメン!^^;」
俺「最低だよ・・・!」
霧「俺マジで今デリカシーなかった!」
俺「ホントだよ!」
俺はきいちゃんに背を向けて怒りをにじませていた。
さすがに「ヤリマン」なんて言葉はヒドかった。
霧「ゆう・・・ホントにゴメン・・・こんなに怒るとは思わなかった・・・」
俺「怒るに決まってんだろ・・・!」
霧「ゴメン・・・。」
*****
俺のデリカシーのない失言で、さっきまでの空気が一気に重くなった・・・。
何で「ヤリマン」なんて酷い事言ってしまったんだろう・・・。
俺「ゆう・・・」
悠「・・・。」
俺「ホントゴメン・・・。」
悠「・・・。」
ゆうは俺に背を向けたまま何も話さない。
こんなに本気で怒らせてしまって・・・
俺「アイス・・・食う?」
ゆうは黙ったまま首を横に振った。
俺「そ・・・っか・・・。」
何言ってんだよ俺・・・!アイスなんてどーでも良いだろ・・・!
=====
ゆうはその後もずーっと俺に背を向け続けて、俺もその背中を見つめながら、何も言う事が出来ずにいた。
出来るなら時間を戻して、失言を言う前に口を塞ぎたい・・・
叶いもしない事を考えながら、俺は何も出来なかった。
すると、何だか鼻をすする音が聞こえてくる。
その音は確実にゆうの方から聞こえていた。
しまった・・・!!
ゆうを泣かせないと誓ったはずの俺が、軽はずみな言動で、こうも簡単に誓いに背いてしまった。
俺はダメ元でゆうを後ろから抱き締めた。
抵抗されるかも知れなかったが・・・何とか抵抗されずに受け入れてくれた。
俺「ホントにゴメン・・・!!」
悠「うっ・・・うぐ・・・」
俺「もうあんなひどい事口が裂けても絶対言わないから・・・!」
悠「うぐ・・・きいっ・・・ちゃんっ・・・ヒドいっよぉっ・・・」
俺「ホントゴメン・・・軽はずみで・・・あんなヒドイこと・・・!」
悠「もうっ・・・ぜったいっ・・・にっ・・・言うなっよぉっ・・・」
俺「分かってる・・・!約束する・・・!ホントにゴメン・・・!」
俺は泣きじゃくってほとんど声になって無いゆうを力強く抱きしめていた。
改めて誓うよ。絶対に泣かせないって。
俺「許して・・・くれる・・・?」
悠「やくっ・・・そくっ・・・してっ・・・」
俺「約束する・・・!」
****
泣くつもりなんてなかったのに・・・大好きなきいちゃんにあんなひどい事言われて・・・
ずっと意地張って背中向けてたのは、今にも泣きだしそうな顔を見られたくなかったから・・・。
でもやっぱり我慢できなくて、すすり泣くのが聞こえちゃった・・・。
でも・・・きいちゃんがギュッと抱きしめてくれて、必死に謝ってくれたから・・・。
霧「ゆう・・・ホントにゴメンな・・・。」
俺「うん・・・もう・・・良いよ。約束しろよ?」
霧「絶対。もう絶対あんなひどい事は口にしない。」
俺「うん・・・。」
ようやく俺の怒りも覚めてきた。
俺「お腹すいた・・・。」
霧「え・・・あ・・・もう12時か。」
俺「俺久しぶりにマック食いたいな・・・。」
霧「じゃあ・・・出かけよっか。」
俺「うん・・・でも・・・その前に・・・。」
俺は泣きはらした顔をきいちゃんに向け、キスをした。
ただ唇を合わせて、舌も絡めない、言ってみれば純愛的なキス。
俺「これで準備出来た。」
霧「・・・ンフ^^」
俺「ちょっと顔洗ってくんね^^」
*****
顔を洗って、少しさっぱりしたゆうと共に、俺たちは一番近いマックに向かった。
ちょっと腫れた目を少しでも隠すためか、ゆうは前にお台場で買った、あの青フレームのカッコいい伊達メガネをかけてる。
俺「それやっぱ似合ってんな^^」
悠「だろぉ?^^ つかきいちゃんもダテメ似合いそうだけどなぁ。」
俺「俺がかけたらスゲー真面目に見えんぞ^^;」
悠「良いじゃん^^」
俺「いや、真面目ってよりはオカタイ人。」
悠「あ〜・・・それはちょっとダメかもな^^;」
俺「だから俺は裸眼。もし目が悪くなったらレーシック受けるし。」
悠「マジか・・・^^;」
俺「まあ俺今でも視力1.5あるしな。」
悠「スゲ!俺0.9。」
俺「十分だって^^」
悠「でも一番いい時から0.4落ちたんだよ。」
俺「ダイジョーブ。ゆうはメガネ似合ってっから。^^」
そんな下らないメガネトークをしてたら、もうすぐ目の前にマック。
辺りに香るマックのあの香りが、食欲中枢を刺激するわけで。
M「いらっしゃいませこんにちわ〜。こちらでお召し上がりですか?」
俺「あ、はい。ゆう、先に注文しちゃえ。」
悠「ん、うん。えっと、ダブルチーズのLLセットとナゲットで。ドリンクはオレンジジュース下さい。」
M「はい。」
悠「あ、あとフィレオフィッシュも一つ。」
M「かしこまりました。」
俺「そんなに食うの?!」
悠「うん。腹減りまくってっから^^」
俺「はぇ〜・・・」
悠「ほら、きいちゃんも注文。」
俺「あ、はい。えっと、ダブルチーズのLLセットで。ドリンクは爽健美茶を。」
M「はいかしこまりました。」
俺「今日は俺が出す。」
悠「えっ、良いって。」
俺「ダメ。さっきのお詫びも兼ねてんだから。」
悠「でも・・・」
俺「良いから。今日は俺に払わせてくれ。」
悠「わか・・・った。ありがと^^」
=====
悠「いただきま〜す!」
席に着くなり、ゆうはフードの山をガツガツ食べ始めた。
食が細い男ではないが、本当に良く食べる・・・。
俺もバーガーにかぶりつきながら、夢中になって食べてるゆうを見て半ば驚いていた。
俺「すげぇなぁ・・・。」
悠「うん。今日俺マジペコペコ。」
一向にペースが落ちず、俺がバーガー半分を食べた頃には、もうナゲットもフィレオフィッシュも姿が無く、ポテトもほぼ完食。
ゆうのダブルチーズバーガーも着実に小さくなっていた。
俺「そんなに慌てなくたって^^;」
悠「ほっとけって^^ あ〜ウマ^^」
瞬く間にドンドン消えていく。
ゆうの胃の中腸の中へ。
そしてあっという間にゆうは全部平らげてしまった。
悠「ふぅ〜・・・もう食えない!^^; つかきいちゃん食うの遅くね?」
俺「お前が早すぎたんだよ・・・!^^;」
俺も負けじと、残ったバーガーを大きな口を開けて押し込んだ。
=====
悠「今日はゴチになります^^」
俺「ん、ああ^^ お詫びになったかな・・・?」
悠「ん〜・・・うん。十分^^」
ゆうのいつもの笑顔だ・・・。良かった・・・。
俺「この後どーする?」
悠「ん〜・・・あ、スーツ。スーツ見に行こ!」
俺「スーツ?良いけど^^ じゃあこのまま吉祥寺行く?」
悠「OK^^」
ゴミを綺麗に片づけて、俺たちは吉祥寺へと向かった。
<続きます。>