こんばんわ!
コメントありがとうございます!!
ブログの方にも、アクセス頂きありがとうございました^^
本格スタートが、僕たちも楽しみになってきました。
だからといって、この掲示板での投稿内容に手を抜く事はしませんよ^^
今日からまた新スレです。最終回までヨロシクお願いします^^
ちなみに今日はこれ1話しかUP出来ないかも知れません。
また明日から、随時。^^
≪続き≫
俺「そういや免許合宿いつ行く事にしたんだっけ?」
悠「再来週から2週間前後。月末にこっち戻るプランにした。」
風呂上がり、冷蔵庫にあった午後の紅茶を飲みながら、俺たちは今月の予定を色々模索していた。
俺「そっか。じゃあ・・・引っ越しいつにする?」
悠「ん〜・・・。」
俺「明日契約完了した後、すぐ鍵はくれるってから。」
悠「じゃあもう来週末にしちゃう?」
俺「来週末って、来週の今日?」
悠「うん、来週の今日っつーか昨日?早すぎ?」
俺「いや俺は良いけどさ、引っ越し屋に聞いてみないと。電話してみる。」
1週間前でも大丈夫なのか不安だが、とりあえず不動産屋にもらった引越社のパンフを見て電話をかけてみた。
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俺「あ、はい。歩いて5分かからない所に。2軒分の料金になりますか?はい。大丈夫です。あ〜、明日はちょっと・・・あはい。」
何とか来週末でも大丈夫らしい。とりあえず一安心だ。
俺「では明後日に。はい。お待ちしてます。はい。(終話)」
悠「どうだった?」
俺「明後日家具とか見て見積もりするって。ゆう明後日空いてる?」
悠「あ〜・・・明後日朝から最後のバイトなんだよね・・・15時まで。」
俺「あ〜じゃあOK。担当の人17時にウチ来るってから。」
悠「あ、なら。つかやっぱ2軒分かかるって?」
俺「うん。まあ仕方ねえな。でも一人暮らし2軒だから、そこまでいかないって言ってた。^^」
悠「まあそれくらいならな・・・。^^ つか新生活って金出てくなぁ・・・^^;」
俺「今だけだって^^」
まあ確かに・・・出費はかさむな・・・。
今日だってスーツ買って、明日は一人30万円払って、来週には引っ越し代金・・・。
貯金しておいて良かったと思えるのは、まさにこういう機会というものだ。
俺「つかゆう免許合宿はどこまで行くって?」
悠「栃木だよ。」
俺「栃木かぁ・・・。じゃあ宇都宮餃子のお土産期待してるからな^^」
悠「はいはい^^;」
俺「つか今日夕飯餃子にしない?」
悠「え、良いけど、手作りすんの?」
俺「・・・する?」
悠「・・・メンドイ・・・^^;」
俺「じゃあ・・・スーパーの生餃子買って焼いて食う?^^」
悠「その方が無難だろうな^^ つか10個入りで150円とかじゃなかった?」
俺「マジ?安!^^ じゃ決定!あ、あと炒飯と卵スープ作ってビールで乾杯だな。^^」
悠「良いねぇ^^ でもビールは・・・」
俺「あ・・・ゆうビール苦手か^^;」
悠「冷蔵庫にチューハイ4本あるけど、それでも良い?」
俺「つかその方が俺も良いかも^^ じゃ買い物行こ^^」
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次の日。
昼過ぎにアパートを後にし、遠路船橋へ。
最終契約も無事に済み、ついに同棲先のマンションのカギを受け取る事が出来た。
霧「これで後は引っ越すだけ!^^」
俺「うん!^^」
「イェーイ!!」
人目をはばからずに、不動産屋の軒先で思いっきりハイタッチをした。
来週末からいよいよ、生活は東京から千葉へ!
昨日も乾杯したばかりだったけど、俺たちは帰る途中、新宿で途中下車し、魚民で祝杯をあげる事にした。
「カンパーイ!」
グレープフルーツサワーが体に沁み渡る!ウマい!
俺「あ、そうだ。ベッドどーする?」
霧「それ、俺も考えたんだけど、今のベッドをくっつけて、マットレスだけ新しくダブルを買うってどう?」
俺「ナイスアイディア!^^」
奇跡的にも、今使っている俺のベッドもきいちゃんのベッドも、全く同じメーカーの、全く同じ高さの、全く同じサイズのベッド。
確かにベッドフレームを2つくっつけて使うにはぴったり!
俺「マットレスだけなら安く済むしな^^」
霧「だろ?^^ もうちょうどいいサイズの見つけてあるから。」
俺「さすがだな〜^^」
霧「でもゆう、再来週の月曜から2週間合宿かぁ・・・。」
俺「頑張って一発合格してくっから^^」
霧「でもダブルベッドで1人って寂しいよぉ・・・^^;」
俺「じゃ一緒に合宿来る?^目^」
霧「ばーか、俺もう免許取得済み^^;」
俺「あの写真の」
霧「おいその事は言わない約束だろ?!」
俺「へい!すいやせん^^」
霧「ハッハッハッハ^^」
2人とも酒が程良く回って気持ちが良い。
つまみの唐揚げや焼き鳥もいつもより数倍の美味しさを感じる。
結局2人で3杯ずつサワーを飲み、家についたのは11時過ぎだった。
霧「も〜眠・・・」
俺「ん〜・・・俺8時にはバイト行く・・・」
霧「分かった・・・オヤスミぃ・・・」
俺「オヤスミぃ・・・」
zzz。。。
zzz。。。
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翌朝。
俺が起きるとすでにゆうは隣にいなかった。
ベッド脇の物置棚の上に、ゆうの置き手紙。
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バイト行って来ます。
迎えに来てくれるなら
16時ちょっと前に駅で^^
##########
もちろん・・・迎えに行くさ^^
とりあえずベッドから降りて顔を洗い、歯を磨く。
TVをつけ、パンを2枚トーストして、卵1個とソーセージ2本をフライパンに落とし、コーヒーを淹れる。
冷蔵庫に残ってたポテトサラダを出し、出来た朝食を食べながら、何となくはなまるマーケットを見る。
はぁ〜・・・暇だなぁ・・・
最後のバイトは明日と明後日。
とにかく今日は、16時にゆうを迎えに行くまで何も予定はない。
今日から簡単に荷造り始めよっか・・・
そうしよっか・・・
それ以外にやる事無いもんな・・・
朝食を食べ、少しくつろいだ後、俺は部屋の掃除と並行して、必要品と不用品の仕分けをする事にした。
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TVガイド・・・NARUTOの単行本・・・大学の教科書・・・書き貯めたノートにレジュメ・・・
ここにあるのは、上京してから約4年の間の、俺の軌跡。
手あかがついていたり、擦り切れている教科書。
テスト勉強の時に何度も読み返したノートとレジュメ。
語学がチンプンカンプンな俺の為にと、ゆうが一生懸命まとめてくれた、フランス語と英語の文法や単語の書かれたルーズリーフ。
4年間、遊びに恋に勉強、本当に長かったけど、挫けずに頑張れたのは、ゆうがいたからだろうな。
2年半は親友として、それからの1年半は恋人として、俺を一生懸命支えてくれて、愛してくれて。
ユキにフラれた時、ゆうは黙って抱きしめてくれた。
「何にも言うな・・・。」って言ったあの言葉、すごくカッコ良かった。
ゆうが破局の真相を知ってしまったあの時、ゆうはあんなに自分を責めて、俺の為に涙してくれて。
片思いの相手が別の人と付き合っていて、それが破局したら、チャンスと思ったり、心の中では喜んだりする人も世の中にはいる。
でも、ゆうは「そういう人」では決してなかった。
きっとジレンマに苦しんでいただろうけど、俺がフラれた時、ゆうは親身に接してくれた。
きっと叶わぬ恋だと思っていたからだろうが、それでも俺は癒された。
温泉旅行の直前、俺が不覚にも風邪でダウンしてしまった時、ゆうは一生懸命看病してくれた。
バイトが終われば一目散に俺のアパートに来ては、俺の面倒を見てくれた。
あの手この手で俺を看病してくれたおかげで、旅行当日までにきっちり俺も治す事が出来た。
白浜の海に沈む、あんなに綺麗な夕陽を見られたのは、何を隠そう、ゆうのおかげなんだ。
ふとデジカメを見ると、そこにはたくさんの写真が記録されていた。
ゆうとの温泉旅行、キャンパスでのふとした一瞬、他の友人を混ぜての飲み会、そして、復縁直後に行ったお台場デート。
沢山の思い出が詰まってる。
現像した写真や、紙に書かれた文字は、やがてくすみ、色褪せる。
でも、人間の脳に記憶された思い出は、自ら色褪せて行くことはない。
気の持ち様だが、楽しかった思い出や、嬉しかった思い出は、いつでも心に残る。
今でも俺は、ユキとの楽しかった時期の思い出は残っている。
仲間内で遊んだ時の楽しい思い出も残っている。
そしてそれ以上に、ゆうとの沢山の思い出、すごく大切な思い出、全部残ってる。
俺の歌声にうっとりしてるゆうも、ストライクを出してはしゃぐゆうも、真剣な顔してカリカリ勉強しているゆうも、そして、浮気未遂をやらかした時の傷付きまくったゆうも、変質者に付きまとわれた後俺の姿を見て、安心してワンワン泣いたゆうも、全部。
気がつくともう1時間経ってる。
引越しの片づけって、いっつも思い出に浸って進まない性質なんだよな・・・^^;
俺は思い出に浸りながら、安らかな気持ちで片づけを少しずつ進めていった。
<続きます。>