毎回コメントありがとうです^^
<続き>
高「おいおい〜2人でどこ行っとってん!^^」
中「涼んできたんでしょ?^^;」
酒の席に戻ると、高野も中ちゃんもネクタイをほっぽり投げて、Yシャツも第4ボタンくらいまで外してまだ飲んでた。
霧「そ。涼んできたの。お前たちが俺の事ほったらかして盛り上がってたから−_−」
中「あ〜そんなつもりなかったのにぃ〜^^」
高「そやでぇ〜^^ ほなもう一杯。」
霧「やめとけやめとけ^^; 帰れなくなるぞ〜。」
中「自分もう飲めないぃ・・・」
2人とも完全に酔っ払って潰れる寸前^^;
俺「きいちゃん、こいつら送らなきゃムリっぽくね?^^;」
霧「そうだな^^; あ、でも方向真逆だぜこいつら・・・」
高野は阿佐ヶ谷、中ちゃんは市ヶ谷に住んでて、今俺たちがいるのは渋谷。
新宿を挟んで真逆の方向。
俺「じゃあ俺が中ちゃん送って、きいちゃんが高野送って、市ヶ谷駅で後で落ち合うってどう?」
霧「ん〜・・・それが良っか^^ よし、もう少ししたら帰るぞ〜。」
高「はい先生!」
中「う〜・・・ここで寝て良い・・・?」
俺「ダメだって^^; あと20分位でお開き。」
酔っ払いの介抱には慣れてる^^
きいちゃんと知り合ってもう4年経つんだから。
=====
居酒屋を後にして、とりあえず4人で新宿駅まで行き、俺は中ちゃんと市ヶ谷へ、きいちゃんは高野と阿佐ヶ谷へと向かった。
総武線で市ヶ谷に着いた頃には、中ちゃんは少し酔いが醒めてきた様だ。
中「サト君・・・ゴメンね・・・送らせちゃって。」
俺「何言ってんだよ^^ つか気分は?」
中「ダイジョーブ・・・吐き気はしないよ^^」
俺「ならセーフ^^」
俺達4人は酒の分解が早いのか、飲み過ぎても吐いた事はない。それが何よりもの救いだ。
中「ねえ。」
俺「ん?」
中「池上君と同居してんだよね。」
俺「え、うん。そうだけど。」
何聞かれるんだろ・・・?
中「ホント仲良いよね〜^^」
俺「う、うん。」
中「自分もね、杏子(彼女)と一緒に住みたいんだけど、あっちのご両親がやっぱり不安がってるんだよね・・・。」
俺「え・・・あ、そ、そっか・・・」
俺たちが何で一緒に住んでるとか、色々探られるかと思ったけど、この展開は小さな悩み相談になりそうだ。
中「一度だけディナーに招待されたの知ってるっしょ?」
俺「うん。付き合い始めの頃な。」
中「印象良かったって言ってたよって杏子は言ってるんだけどね。やっぱ同棲には首かしげちゃうみたい。泊まるのもあまり良い顔しないし。」
俺「杏子ちゃん一人っ子だから心配なんだよ。中ちゃんが信用できないって事じゃないはず。」
中「そう思いたいんだけどね・・・。でももしかしたらって・・・。」
俺「ダイジョーブだって!^^ 中ちゃんを悪いやつって思う人いないだろ。^^」
中「う〜ん・・・じゃあ結婚もしないで一緒に住んで、万が一の事があったらって事が心配なのかな・・・。」
俺「万が一?」
中「え・・・ほら・・・例えば・・・子供が出来ちゃうとか・・・。」
えぇ〜・・・そっちの心配なの・・・?
俺「それ心配し過ぎ・・・^^;」
中「そうかな・・・。」
俺「なに、中ちゃんゴムしてないの?」
中「してるに決まってんじゃん^^;」
俺「ちゃんと気を付けてんなら妊娠とか心配すんなって^^」
中「あ・・・そうだよね・・・。」
俺「それに杏子ちゃんの親御さんだってそこまで考えてないと思うけどな。」
中「う・・・ん・・・。」
俺「つか中ちゃん・・・杏子ちゃんと結婚考えてる?」
中「うん^^」
即答・・・^^;
俺「お、おお、そうか・・・。じゃあ結婚してから一緒に住めるじゃん^^」
中「そうだけどね。」
俺「慌てんなって。中ちゃんが浮気とかしなきゃ杏子ちゃんも同じ気持ちだと思うよ。」
中「浮気なんてしないっ。」
俺「分かってるって^^; とにかく、プロポーズする時まで杏子ちゃんの事大切にしてやれよ^^」
中「うん・・・うん^^ そーする^^」
中ちゃんの恋愛のお悩み(?)は、無事に(?)解決したみたいだ^^
俺のフツー過ぎるアドバイス(?)がどうにか役に立ったのかな。
そんな会話をしてるうちに、中ちゃんのマンションに到着。
お父さんの東京での投資用物件の一つらしく、何度か来た事あったけどかなり広い。
さすがは実業家^^;
中「何か飲んでく?」
俺「ん、いや、ダイジョブ。サンキュ^^」
中「そっか。じゃあ・・・またみんなで遊びに行こうね^^」
俺「モチ^^ お互い仕事頑張ろうな^^」
中「うん^^ じゃ体に気を付けてね。」
俺「そっちも^^ 杏子ちゃんにヨロシク。」
中「分かった^^ あ、さっきはありがとね。アドバイスくれて。」
俺「え、ああ、役に立ったなら良かった^^」
中「かなり役に立ったよ^^ あ、そうだ、ちょっとだけここで待ってて。」
中ちゃんは俺の返事を待たずに、オートロックの玄関に駆け込んで、エレベーターに乗って上へと上がっていった。
なんだろ・・・もしかしていつもの八つ橋でもくれるのかな^^
5分くらい経って、中ちゃんが紙袋を片手に戻ってきた。
中「昨日母さんが持って来てくれたから。池上君の分も^^」
やっぱり八つ橋だ^^ 七味もある^^
俺「いっつもありがとね^^ 頂きます^^」
中「どうぞ^^」
俺「じゃあ、また^^」
中「うん^^ じゃあね^^」
こうして親友の一人にしばしの別れを告げて、俺は来た道を戻り駅へと向かった。
中ちゃん、頑張れよ^^
=====
市ヶ谷駅できいちゃんと落ち合って、次の電車に乗ってのんびりと船橋へと戻る道中、中ちゃんの事をきいちゃんに話した。
霧「そっかぁ・・・もう結婚考えちゃってんのかぁ・・・。」
俺「試しに聞いたら即答だったよ^^」
霧「中ちゃんってさぁ、いっつものんびりしてっけど、中身は男なんだな^^」
俺「だね^^ 杏子ちゃんそのギャップに惚れたんだろうな。」
普段はホントにマイペースでのんびり屋で、男にしては可愛いイメージがあるけど、やる時はしっかりとやる立派な人間。
京都という土地柄もあるのか、育ちの良さがすごく感じられる。
そういったところは、きいちゃんに良く似てるんだよね。
この親にしてこの子ありみたいな^^
霧「ゆうはどこに惚れたの?」
俺「え?」
霧「(俺のどこに惚れたの?^^)」
俺「え・・・そりゃあ・・・(優しいとこ^^)」
霧「そっか^^」
俺「あ、(あとその笑顔大好き^^)」
霧「フ^^ 笑顔かぁ・・・*^^*」
俺「今でもドキドキするんだぞ*^^*」
霧「ハハ^^ そういうお前も良い笑顔すんじゃん^^」
俺「そ?^^」
霧「(俺・・・その笑顔守るって決めたから^^)」
俺「・・・うん*^^* つかお互いに守ろうな^^」
霧「そうだな^^」
少し混雑してる電車の中、吊革にぶら下がってる俺たちは、誓いの拳を軽くぶつけ合って、微笑み合って、お互いの心の中で、ギューっとハグし合った。
<続きます。>