僕には父親がいなかった。
母親と父親は僕が母親の腹にいるときに離婚した。
原因は父親の浮気。
母親は僕を産んでから、水商売を始めた。
そして、仕事が終わると家に男を連れてきた。
来る男は毎回違い、男たちは僕が欲しいものを何でも買ってくれた。
母親が恋しく、寝室に行くと母親は男と寝ていた。
僕は小さい頃から、女の母親を見て育った。
だから、自分も女になると信じていた。
それに、父親がいないせいで、男というものを知らず、『男らしさ』に憧れを抱いていた。
しかし、小学生、中学生になるに連れて、自分は男なんだと自覚するようにはなった。
だが、『男らしさ』への憧れは無くならず、それが段々と男性的なものを性的対象を見るように変化した。
そんなことを大々的に言いたくはなかったし、女の子も普通に好きだった。
だから、携帯やPCでゲイ関連の動画や画像で性的欲求を満たし、付き合ってる女の子とHまではいかないイチャイチャをしていた。
それで満足だったし、高3には女の子とHをした。普通に興奮した。このまま、ゲイな自分は消えると思っていた。