金曜日のこと。
今日は金曜と言うこともあり、サークルの後ちょっと大きめの飲み会もあったが、おれはどうしようか迷っていた。
今日は家帰ったらなんか話せるかもしれない。最近は家のこと(テツのこと)中心に考えをしている気がする自分に気付いて苦笑する。
サークルが始まる前に話しかけられる。
「マサ今日飲み会行くんー?」
「ん〜迷ってる。」
「またか。自宅の彼女にぞっこんだもんな笑」
「いやだから違うって。」二重の意味で違う。
「よし、じゃあ今日はその話をサカナに飲むか。」サカナも何もあらざらい話したんだが。
「まぁ行こかな。最近飲んでないし。」
そんなこんなで今日は飲み会に行くことになった。サークル活動は詳細書けないので割愛。
で、飲み会スタート。
「で結局さー、彼女と同棲なんしょ?」とさっきから絡んでくるこいつは同じ一浪組だから一番仲が良いやつ。
「だーかーらー!ルームシェアしてんの。」おれは何度言ったかわからない事実を言う。
「ルームシェアってのはさ、家賃折半が普通だろ。全部向こう持ちって、向こうさんになんのメリットがあるのよ。」
「それは・・・。」
「そこが何回聞いてもわからん。お互い干渉し合わないって言ったってなぁ?なんか裏あると思うぜ。」
「テツはそんな人じゃないと思う。会えばわかる。」
「あれ、前までテツさんて言ってなかったっけ?」
「この前呼んで良い?って聞いたら良いって言ってた。」
「へ〜(と言って俺を凝視)・・・。想像つかん・・・。おし、おれは今日は終電をなくす。だから泊めなさい。」
「今から終電なくすっておかしいだろ!帰れよ。」
「いやいや、マジでなくす気がする。」顔は笑っているが、目が本気だ。
「ほら、一応さ、家主に聞いてみなよ。迷惑かけたくないったって、数か月に一度くらいは良いだろ。」
まぁこいつなら騒がないし良いかもしれない。
「じゃ一応聞くけど、テツがだめって言ったらだめだかんな。」
「おー!」
そしてメールで聞いてみる。
“今日、友達が部屋見てみたいって言うんだけど、入れても良いかな。多分泊まりになりそうです。そんなに騒がしいやつじゃないし、今回だけなんで。”
と送信。
数分で返信が来る。
“大丈夫ですよ。”と一言の返信。
むむ、これだけじゃ快諾なのかしぶしぶなのか読み取れん。
「良いってさ。」
「マジ?おっしゃ!でも良いってことは彼女路線は消えたんだよなー・・・。まぁ良いやどっちにしろ楽しみ^^」
「絶対騒ぐなよ!あとテツのこと珍生物みたいにじろじろ見んなよ。」
「ういうい♪」
そんなこんなで“こいつ”が来ることになった・・・。