それは、とてもやさしいキスだった。
長くもなく、短くもないキス。
そして、俺の口から彼の唇は離れた。
俺は、そっと目を開ける。
そこには、とても美しい目をした人がいた。
やっぱりメガネをかけていないほうが、イケメンだ。と思える余裕があるほど
ゆっくりとした時間が流れていた。
孝太さんが笑顔になる。
「そんなに見つめられたら、なんか照れるな〜〜。顔になんかついてる?」
「いや、孝太さんの瞳って透き通ってるな〜、と思って。」
俺は、至って真面目だった。
だって、その瞳に、この人に吸い込まれそうだったから。
それを聞いた孝太さんも、また真面目な顔になり、あの優しい声で俺に聞いてきた。
「俺の気持ちは、さっき伝えた通りだよ。昇は?昇の気持ちが聞きたい。」
「初めて俺のこと、君ずけじゃなくなりましたね。」
俺は、この状況でも笑っている自分にビックリした。
ここは、どう考えたって真面目に、真顔で、返さなければいけない一世一代の名演技をしないといけないところなのに。
でも、孝太さんにはそんなことしなくても、大丈夫そうだ。
この人なら、この人だったら、素の自分を出していても受け止めてくれだろうし、
彼もそれを望んでいるだろう。
だから、俺は何も作らず答えた。
「俺は、孝太さんが俺を好きになるより、
ずっとずっと前から、あなたの事が好きでしたよ。」
孝太さんは、一気に顔が紅潮した。
「本当に!?本当に俺のこと好きなのか!?」
「分かってるくせに(笑)。じゃなきゃ、キスしませんよ。」
「それも、そうか。俺、ウトいからさ(汗)
そうだよな!!じゃなきゃ、キスしないよな・・・って、さっきキスしたのは俺のほうからじゃなかっ・・んっ!!」
今度は、俺から彼の唇を奪った。
そして、今度は激しく。
舌を絡めながら、孝太さんの背中に腕を回す。
孝太さんも、それに答えるように俺を強く抱きしめ、舌が俺の口へと入り込んできた。
孝太さんは、俺を抱きながら床に倒し、さらに激しく舌を絡め、そして俺の下唇を吸い取ってくる。
俺は、自分から誘ったものの息するのが苦しくなり、唇を離した。
「ん・・ハァハァ。 こ・たさん、激しすぎっすよ、ハァ。。。ハァ。
てか、硬いものが俺の太股に当たってるんですけど・・・(笑)」
孝太さんも、かなり息遣いが荒くなっている。孝太さんは、俺の声が聞こえているはずなのだが、ずっと俺の目の前で息荒くしている。
だが、口を離したものの、かなりの至近距離なので、孝太さんの顔が、いや、瞳が見えないので、どんな表情をしているのか確認できない。
「・・ハア。ハア。ごめん、もう我慢できない。」
すると突然、
俺を抱きかかえたまま、そのまま隣のベッドへと俺も連れていった。
かなり強引に。
ドスン!
俺が下で、上に圧し掛かるように孝太さん。
孝太さんは、俺に目を向けると、もう一度言った。
「ごめん。もう我慢できない。もう限界なんだ。昇が欲しい・・・。」
そういうと、孝太さんは、また俺の口の中に舌を入れてきた。
さっきと同じくらい激しいキスが続いた。
唇が離れたと思うと、彼はそのまま俺の頬、首筋にキスをする。
そして、それと同時に彼の右腕は、俺のTシャツの中へと進入し、
左の乳首をいじり始めた。
「ちょ、乳首はダメっす。。あっ。。ホントに。あぁ・・いや、あっ!。」
自然に甲高い声が出てしまう。
すると孝太さんは俺の耳元で吐息をかけるように
「乳首感じやすいんだな。」
というと、今度は乳首をつまみ始めた。
「あっ!ホントやめてください。んっ。おかしく、なっちゃうって。。あっ。」
俺は、体をクネクネしながら孝太さんに訴えた。
しかし、彼は至って笑顔で
「またまた。気持ちいくせに。俺に、もっと昇の可愛いとこ見せてよ」
と、言い放つと、さらに今度はTシャツを俺の首元まであげ、乳首の周辺を舐め始めた。
「あんっ、んっ。。そんなとこ舐めないでくださいよ。あっ」
孝太さんは、何も言わず舌を乳首の周りをなぞる様に舐める。
「あ〜。いじわるっすよ。乳首の周りだけ舐めるの!!あっ。孝太さん。んっ!!」
「だって、わざとやってるんだし、仕方ないだろ(笑)まだ乳首も舐めていないのに、こんなに感じちゃって。
これで乳首舐めたら、どうなるんだろうな」
「完全おかしくなりますよ!!今ももう、ダメッす。しかも、好きな人にこんなことされたら、なおさらっすよ」
「俺も好きな人の、昇の、乳首いじれて幸せだよ(笑)」
「なんつーことを、、あっ!!」
とうとう乳首に口をつけた。
孝太さんは、乳首を舐めたり、噛んだり、吸ったりと
まるで俺の攻められてる表情を楽しむようにいろいろ攻め続けた。
そして、乳首の舐めるのをやめると、俺にまた優しい優しいキスをした。
「ごめん。可愛いから、ついいじめ過ぎた。」
横に彼の顔がある。本当に、反省しているような顔つきだった。
俺はたまらず、もう一度、彼にキスをした。
「ビックリしたけど、嫌いではないっすよ。」
俺は、照れ隠しの笑顔をした。
すると、彼は
「そうだよな。だって、ここ、こんなになってるもんな」
「あっ。。」
さっきの乳首攻めの時とはちがう、
とてもソフトな、、、なんというか、いやらしい手つきで俺の股間を撫でた。
そのギャップに、俺はまた興奮し始めた。