続けちゃいます
前の5のとき様が樣になってた
これは初めて見たが多分同じ意味でしょう
それからというもの、イチャイチャは当たり前の様になり誰も何も言わない。
それどころか、他のクラスメートの男も抱きついてきたりイチャイチャする様になった。
別にHは嫉妬するわけでもなく普通。そんなもんだよね…
俺が一人で盛り上がってるだけだよ。
ただ他の人同士はイチャイチャしない、もちろんHも
初めて女っぽい顔でよかったと思った。
ある時クラスメートと話をしてると遠くからHが現れ
H『何テルと話してんのー。俺に許可取ってよ。キモいんだから』
もちろん冗談。クラスメートも何いってんのさーとか言ってたが
俺『確かにキモいよねこいつ』と言う。
なんなん?お前らーと笑いながら言うクラスメート
H『なんなんって何様だお前!』
小声でH『俺押さえるフリして』と
Hを押さえる俺。Hは、『コラかかってこんかい!』と大暴れしているフリをしてその後
H『今回はテルが押さえたからよかったものの、次は覚えていろよ』
このクラスメートと話すたびHが来て同じ事を繰り返す事に…
そのうち飽きてきた俺は止めることもせず見ていたらHが俺を抱きしめてきて
H『テル止めるなって…』止めてはいない。
そんな繰り返しが3ヶ月以上続いた。
たまにそれが見たいが為にそのクラスメートと話すると、忘れる事なく来るH。
あれは今考えたら何だったのだろう。
俺はその頃引っ越しをした。親が家を建てたのだ。
前の家と全く逆方向。つまりHとも逆方向。歩いたことはないが、歩いたら3時間ぐらいHの家とは離れているはず。もっとか。チャリで一時間半はかかるはずだから。
仲よくなったものの、俺から遊びの誘いとかは出来なかった。なんでか。
学校終わった後も少しでも一緒にいたかった。そこで俺は中学の友達の所へ行くということにし二人で一緒に帰る様になった。
H『こっちに行くとね近道なんだよ、知ってた?』
前の俺の家の近くだったその山は知ってたが登った事なかった。Hがいこーいこーいうもんだから登ってみるもかなりの急な山。
道は砂利道の様でかなりきつい。Hはどんどん登ってく
H『テル、頑張ってここまでおいでー』と両手を広げて待っている。頑張ってそこまで登っていくと
H『よく頑張ったねー』と抱きしめてくれる。
季節は秋から冬に変わる頃、Hのホッペとくっついてる俺のホッペが暖かく
俺『Hあったかいね』と言うと笑顔で頭をナデナデしてくれる。
H『じゃここで休憩するかー。俺が一曲歌ってやっからねー』と坂の途中に座らされた俺の前で大声で歌いながら踊るH。
山には誰もいない、周りに建物もない。俺らだけの空間。
そんなこと思ってるとしまいに何故かHは側転とかしだし大暴れ…
ひどかったので無視して登り始める俺の後ろから
ちょっとーと走っておっかけてきて、そして抱きついてくるH
H『俺らずっと一緒だろ?』と離れないでいる。その後腕を組んだり手を繋いで山のてっぺんまで行く。
そんなことしたら惚れる以外ないだろ、Hはノンケなのに。
Hはいつも女の話をしている。それをきくたびにノンケと思い淋しくなる。
頂上でお互い別れる。今日も楽しかったなーと思いながら家に帰る。全く逆方向の自宅まで。
これが俺らの日課になった。一緒に山登り、途中で歌い出し、腕を組んだり肩を組んだり手を繋ぎながら帰る。幸せだったが別れてから帰るまでがさみしくなってきた。
バスで一時間以上かけて帰る間、Hについて、ノンケという事実について考えてた。ふと…俺ノンケじゃなかったっけ?
もうHしか考えられないんだけど…。
バスに乗り、初雪を見ながらずっとボーっとする。
冬って淋しい季節。淋しくないのに、雪と寒さで孤独を感じる。何故なのか…
つづく