高校2年生の春。
春休みが明けて、また学校が始まる。
家を出て、いつもと変わらない道をいつもと同じ奴と歩く。
俺「相変わらず高いな…」
T「Mは相変わらず低いな!笑」
俺(M)を見下ろしながら俺の頭をポンポンとしてくるT。
俺「そんな身長伸びるなら俺もバレー部に入ればよかったなー」
T「あはは!お前はバレー部に入っても、ちっちゃいままだって!諦めろ!笑」
俺「は?」
俺はTに蹴りを入れる。
T「いってぇ!サッカー部は人を蹴ったらダメなんだぞー」
俺「は?ボクサーか!笑。しかも、もうサッカー部じゃないしそんなの関係ないね!」
T「なんだそれー反則!笑」
俺「お前に蹴りを入れる為にサッカー部に入ってたからなー俺!笑」
T「じゃあ俺もビンタの仕返ししちゃろうか?笑」
俺「それこそ反則だろー!笑」
久々に会ったからなんか楽しい。
まー久々っていっても2週間ぶりぐらいだけど…。春休み中は特になんにもせず、中学校の頃の友達とかと遊んでた。そういえば、高校の奴とはあんま遊んでないな。
俺「はぁ…今日から学校かー」
T「ダルいよなー」
俺「お前は練習で学校行ってたろ?笑」
T「そうだけど、授業があるとないとじゃ違うよねー…。」
俺「まーな…言えてる。」
そんなこんなで学校に着いた。玄関・廊下には知らない顔がゾロゾロと。
T「1年生かー。」
俺「うるさいな…」
新入生達がワイワイ楽しそうにはしゃいでる。そんな後輩達の中をサッサッと切り抜け自分達の新しい教室へ向かう。教室は変わっても、残念ながらクラスメートは変わらない。まーその方が楽ではあるけど。
R「おー!Tおはよ!」
T「おはよー」
そう言いながらハイタッチをするTとR。
俺「俺は無視か。」
R「お!いたのか!ちっちゃくて気付かなかったわ!笑」
俺「黙れ…猿。」
R「言ったなーチビ!」
T「あーぁ。言っちゃった。」
Rに蹴りをいれる。Tより背が低い分、蹴りやすい。まー俺はそれより低いんだけどね…。
R「痛っ!」
T「お前が悪い。」
俺「そうそう!」
こんなやり取りをしてるうちにチャイムが鳴り、みんな席に着いた。始業式やらなんやらで移動ばかり。学校が終わり、いつも通り、バイトに行き、家に帰る。またこの繰り返しの日々が始まる。そのはずだった…