茫然自失。保健室での件からずっとそんな調子だった。そんな状態のままその日の最後の授業である総合の時間に突入。俺は複数あるジャンルの中から国際を選択している。最初の授業で班を組んだのだが、この日はもう一度班を組みなおすらしい。めんどくさい!などと思いつつ格技場へ向かう。ちなみに総合は1,2年合同だからジャンルわけされてても人数は多い。なんとも騒がしい・・・黙れ!ひよっこどもが!!と叫びたいのを抑えて指定された場所へと足を運ばせる。教師の長ったらしい説明のあと、班分け開始。て言っても教師が勝手に決めちゃうんだけどね。そして班分けが完了された後何班か発表される。そして班員同士顔合わせすることに。で、そこには・・・
「あーーーーーー!!!」
いた。さっき、いきなりキスして逃げたやつが。その本人は何故か罪悪感に満ちた顔をしてる。よくわかんないな。まあ、何はともあれ、各班、指定された教室へと移動開始。その途中でりゅうじは
「放課後、ちょっといいっすか?」
と言ってくる。別に用事はなかったから頷いた。
「んで?」
放課後になってとりあえず、人が来なさそうなところに移動。
「さっきはすいません、嫌でしたよね?」
キスのことを言ってるのかな。
「何で?」
「え?」
質問に質問で返すのは卑怯だとは思ったけど、実際疑問に思ったのだから仕方ない。
「え・・・と、男にされるのって嫌かなって」
ふと疑問を思いついてしまった。
「何で俺にしようと思ったの?」
何か、段々顔が赤くなってる。可愛い。
「・・・俺・・・」
口を開いたところを手で塞いだ。いいとこで人がやってきやがったからだ。
「場所移そ、どっかないかな」
「んじゃ、俺んちはどうすか?」
場所聞いたら、俺の最寄駅からけっこう近い。とりあえず、移動。
きりがいいから、次へ続く〜