その頃から俺は受験を意識して、地元の塾に入った。
勉強は苦手ではなかった俺にとって、塾は別に苦ではなかった。
彼女と別れた事を忘れたい一心で、俺は勉強机に向かっていた。
2学期になってから数日経ったある日、ゆーやが俺に話しかけてきた。
ゆぅ「なー、しょーたって塾とか行ってる?」
俺「夏休みから行ってる!」
ゆぅ「俺どこの高校に行ったらいいかまだわかんないんだよね。。」
俺「…じゃあさ、俺とおんなじとこにすれば?(笑)」
これは半分が冗談で、半分が本心だった。
高校もゆーやと同じだったら楽しいだろうな、と考えていた。
ゆぅ「…そしよっかな(笑)」
言い出したのは俺なのに、ゆーやの答えに俺は驚いてしまった。
俺「マジ!?」
ゆぅ「マジ(笑)」
俺は英語が得意で数学が苦手で、ゆーやはその逆だったから、それから勉強する時はいつも一緒にした。
それでも塾の時間になると別れなければいけないから、ある日俺は言った。
俺「ゆーやもどっか塾入らないの?」
ゆぅ「んー、、考えてたケドどこに入っていいかわかんない(笑)」
俺「またか(笑)じゃー俺と同じとこ入れ(笑)」
さすがにこれは冗談だったが、ゆーやは考えとくと言った。