僕は、めちゃくちゃタイプだった。
でも特には、恋愛感情はなく、カッコイイなあと見ているだけの人だった。
応援合戦が終わり、学年別リレー。
本来は、僕も出場する筈だった種目。
係の人に最後まで出てくれと頼み込まれたが、基本疲れる事を極端に嫌う僕は、断固として断った。
その種目にあの高橋が出るらしい。
やはり先輩なので、後輩達が先輩を持ち上げるのが、この学校の暗黙のルールだ。
仕方なく僕も、その声出しに参加していた。うざったい礼太と2人で。
礼太久々登場ですね☆
まあそんな事は、さておき。
まずわ1年生のリレー。
このリレーに本来僕も参加していたんだ。
1年のリレーは、あまり面白くなかった。
2年のリレーも同じく。
でも3年のリレーは、興奮した。
最初の人が遅かった為、青団わビリケツ。
そしてバトンが高橋さんに渡った。
高橋さんは、何を隠そう学校一、50b走のタイムが速い事で有名。
団のみんなが高橋さんに期待の視線を向けた。
高橋さんは、裏切らなかった。
ビリケツで、しかもかなり距離が離れていた他の人を次々抜かし、最後には、1位でゴールしたのだ。
僕は、興奮で意識が飛びそうになった。
全身に鳥肌がたった。
本当に感動をした。
『すごい!すごすぎる!!!!!』
僕は、叫んでいた。
隣にいた礼太が目を丸くする程に。