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Because...２

たかひろ - 07/6/14(木) 0:05 -

【第４９回○○高校体育祭を行います。生徒わ入場門に速やかに整列して下さい。】

原稿棒読みな感じの放送委員が生徒達に整列を呼びかける。

『だりぃ～な。超あっち～し。なあたっちゃん。』

慣れ慣れしく僕の名をたっちゃんと呼ぶのわ、腐れ縁の礼太。

『ほんまに～』

適当に返事を返す僕。

僕は、半鬱状態に陥っていた。
何故かというと。
足が速いせいか出場種目が人より多い。
極めつけには、１年がいかに団に貢献するか、常に３年の目が光っている。

『鬱にもなるよな～…』

ぼそっと呟いた。

『え、なになに？』

一々反応してくる礼太。
うざったいけど大切な友達だ。
僕がバイだと知っているのはこいつしかいない。
一番心を開いている…つもりだ。

『なんもね～よ。』

また適当に返す。

【１００㍍に出場する生徒は、整列して下さい。】

またかったるそうな放送委員の呼びかけ。

『俺１００㍍だから行くわ』

と礼太に告げ、集合場所へと走った。