ちょうど4年前に俺は高校に入学した。
むさ苦しい男子校なわけ。
最初は友達できるかなとか不安な気持ちでいっぱいだったのを覚えてる。
入学式の当日は桜が満開だった!
校門近くの桜の木の下にリョウはいたね。1人で桜の木を眺めてるリョウを俺は眺めてた。
“不思議な人だなー”
俺はそう思いながらリョウをこれから過ごす初教室からずっと見てた。
『リョーウ!!そろそろ始まるぞー』
という大声が上の階から聞こえてリョウは走って校舎に入って行ったね。
その時初めてリョウの名前を知ったんだよ。
そのあと入学式があって教室ではいろんな話が担任からあってだるかったのを覚えてる。自己紹介もあった…
俺はその間リョウはいないけど校門近くの桜の木をずっと見てた。
“リョウか…”
俺はなぜか気になってしょうがなかった。それから1週間くらいリョウを見る事はなくただ桜の木だけを眺めてた。
俺達が初めて会話をした日を今でもたまに話すよね(^-^)
あの日は前の日に雨が降って桜が散っちゃってたんだよね…
俺は友達と登校してきた時にびっくりして入学式の日の時のリョウみたいに桜の下で桜の木を見上げてた。
“あ〜ぁ…散っちゃったや。あの人みたら悲しむだろうなー”
そう思いながら眺めてたらリョウが来たんだよね…
でも桜の木を見るリョウの目は優しかった。
リョウ『お前さ入学式の時にこの桜みてたよね!あん時さ俺さあっ!仲間だ!って思った笑』
俺『はぁ…でも散っちゃいましたね』
リョウ『うん。でもこれから来年にまた桜を咲かすためにこの木は頑張るんよ』
俺『そうですねー』
リョウ『お前1年生なんだ!俺2年のリョウて言うけよろしく』
俺『あ…俺はジュンです。よろしくお願いします』
これが初めての会話。
あの桜が俺達を出会わせたんだよね