ジョージが言った「Gの板じゃなかったの!?」で学校で連夜会議が続き、7人の生徒の悪戯によって起きた事故で、明らかになった事実。これは当初、学校の責任てあるとして、俺の親には「学校側が安全策を怠ったからだ」と詳細を伏せていた。俺の親も疑心暗鬼にならず、穏便に済むはずだった。ところが!主犯がGで、そのGの母親がえらいキチ。下校を狙ってジョージに「あんたが板のこと先生に言ったんでしょ!あんたが黙っていればこんな面倒にならなかったのよ!」などと殴りかかってきた。通りかかった人の通報で警察沙汰になり、事件は大きくなった。Gの取り巻きABCDEFもGと同じく事故後は夜間会議に来る以外は自宅待機となってたから、G母親はABCDEFの家の前で昼夜問わず「出てこい裏切り者!」「あんたらだって一緒にやったんでしょ!」「むしろあんたたちがウチの子にやらせたんじゃないの!?」など喚き散らしては警察呼ばれて連行されてたこともジョージが暴行される前に数回あった。キチなG母親の騒動はGの話、それに加担したABCDEFのことまで学校を越えてこの狭い地区ですぐに広まった。狭い地区の怖いところはそれ。家から出れば周囲は顔見知りばかりだから悪い噂は当事者にとって針の莚。人目を気にすれば、悪いことで有名になるとそこで生活するには辛いものがある。G母親の騒動でG親離婚、Gは事故後一度も登校せず遠くの親戚の家に引っ越して転校。G兄弟は父方祖父母の家に引っ越して転校。一家離散みたいになったらしい。ABCDEF各一家もあれから登校せず地区を遠く離れ、それぞれ転校していった。親、その兄弟、ジョージ、周囲を巻き込んだこの事件は俺が意識不明のまま沈静化していった。ジョージはABCDEFGのこともそうだけど、一番は俺がこうなったことに責任を感じて苦しんでいた。ちゃんと俺に謝りたくて、ずっとお見舞に通ってたことを知った。