先輩との勉強のおかげで、テストの方はまずまずの結果を残せました。
あとは冬休みを迎えるだけ…ですが、12月。寒いし、冷たい風が体だけでなく心にも刺さります。俺の想いはもう限界です。先輩のことを考えると胸が苦しくてたまりません。先輩に気持ちを伝えよう。こんなに苦しい思いをするならもう伝えてしまって先輩との関係を絶ってしまいたい。
告白の日は終業式の日にしよう。終業式の日は頑張って学校まで自転車でいきました。急いでも3時間…疲れた。でも今日は、電車では帰れない。
夕方、先輩の降りる駅で待ち合わせをしました。
先輩「お待たせ、待った?寒かったでしょ?」
俺「大丈夫ですよ」
俺が勝手に呼び出したのに、やっぱ先輩優しいなぁ。俺は先輩のそういうところが好き。
場所を駅のすぐ近くの空き地に移し話を始めました。
俺「最初に謝っときます。」
先輩「え?どゆこと?笑」
俺「俺…先輩の事が好きなんです。先輩としてでなくて、その…一人の人間として先輩の事が好きなんです。」
先輩「…そっか。でもそうじゃないかなぁて何となく思ってた」
俺「え?」
先輩「りょうくん家に泊まったとき、手、握ってきただろ?」
俺「先輩…起きてたんですか?」
先輩「うん。」
俺「ごめんなさい。振り払ってくれたら良かったのに」
先輩「別に嫌な気はしなかったんだよね。りょうくんだからかもだけど。」
俺「先輩のそういう優しいところが俺は好きでした。俺、自分の気持ちに蹴りを着けたくて。先輩にとっては迷惑でしかないのに自分勝手でごめんなさい。でももう会わないって決めました。辛くなるだけなので…」
俺は逃げるように自転車を漕いでその場を去りました。
今振り替えってみると、チキンハートな俺がよく告白できたなと思う。
でも、これで終わったんだ…。向かい風でが目に染みるからか、悲しいからなのかわからないけど、涙が溢れてくる。こんな思いもうしたくない。ノンケで生まれてきたかったよ…。
こうして俺の片想いは終わった。とその時点では思っていました。