5月
高校生活にも慣れてきて、少し気の緩む季節です。高校では中間テストの時期です。高校では習う教科も多く勉強と通学とで少し疲れもたまっていたせいか、俺はある日帰りの電車に乗ると直ぐに眠ってしまいました。降りるのは終点だしいっか…と思い寝てしまったのです。
どれくらい時間が経ったのでしょうか…電車の規則的な揺れとアナウンスが妙に心地よくだいぶ眠っていたのでしょう…ふと目が覚めると何かによかっている…そんな感じがしました。ん…?これは……人!?慌てて顔をあげ隣の人へ謝らないとと思い横を見るとなんと隣にいたのは憧れの彼だったのです。俺は一瞬びっくりして声が出ませんでした。
俺『あ!すみません!!ずっとよかってました…ほんとにすみません』俺はタジタジです。でもふと思いました。
俺『あれ、でも○○駅で降りるんじゃないですか?』
彼『そうだけど…なんでそれを?(笑)』
俺は内心ヤバイ…知ってたら確かにおかしいよなぁと思いつつ彼は言いました
彼『よかられてて起きてくれないかなあと思ってたけど起きなくて(笑)降りる駅過ぎちゃったけど、テスト勉強してたから大丈夫。あんな気持ちに良さそうに寝てたら起こせないよ』
恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいでした。彼の降りる駅の4つも先へ電車は来ていました。そんなこんなしてたら次の駅で彼は降りて反対のホームへ向かいました。俺は家に帰りお風呂で一人反省会です。話せてよかったけどこんな形でか……(´;ω;`)名前も聞けなかったしお詫びも出来なかった。ただ迷惑かけただけじゃん。イビキかいたりヨダレ垂らしてたかもしれないし…後悔ばかりです。次に会ったときはきちんとお詫びしよう!!そう思いその日は眠りつきました。