「友達として好きかな。」
俺にとっては一番聞きたくない返事が返ってきた。
こういう答えが帰ってくることを予想していなかったわけじゃない。でも、お互いが離れ離れになったあと、お互いがお互いのことを忘れずに再びこうして連絡を取り合うことができたわけだし、連絡を取り直してしばらくたったある日、ラインのひとこと欄にTが「さみしい」って書いていたのを見かけて、「なんで?」って聞いたら「単純に寂しい」って答えたことがあって、馬鹿な俺はもしかして俺からの告白待ってたりするんかなってちょっと考えてしまったから。
だから…内心返事に期待していたのも事実だった。
俺は「そっか、分かった。」って言ってその場はTと別れた。
俺は翌日帰ることになっていたからその日はネットカフェに泊まることにした。
やっぱりすぐには消化できなくて、「Tはさっき友達として好きっていったよな。半年以上付き合ってきていろいろわかってきたことがあるだろうから当初俺に対して抱いてた恋愛感情とかはもうなくなって今後は友達として付き合いたい。それがTの答えなんだろうけどやっぱりもう一度聞いておきたい。Tにその気持ちがなければ俺はこれからはこういう話はしないでおく。」とう文面のメッセを送った。
するとしばらくして返事が来て、
「今はもう恋愛感情はないな。言ってなかったけどYと出会った時俺うつ病やってん。精神的に病んでて学校にも行ってなかった。その時はやたらYのことが好きやったけど。。。毎日メールくれるし支えになってたのかもしれん。でもどんどん罪悪感を感じて怖くなっていった。チャットで出会った人と会ってる自分が何してるんやろって思うようになって。」
そう言われた。確かに分からなくもない。言われてみれば最初の方なんて平日なのに普通に真っ昼間から電話していたこともあったし当時のTはどちらかというと受身で何かすがれる対象がほしい。そういってるようにも見えたから。
つまり依然俺に対して抱いていた感情は決して恋愛的なものではなくて一種の依存心からきてるものだったんやって。
本当に恋愛感情を抱いてくれていた時期もあったのかもしれない。でも少なくとも今はもうその気持ちはなくなってる。
そう思うと自然に涙がこぼれてきてその夜は一人ボックスの中で号泣した。
次の日、俺は帰りの電車の中でもずっと泣いてた。
家に帰っても脱力感で何もする気が起きず、食欲も出ず、前の晩から24時間何も口にせずずっと布団に包まっていた。
その夜、普段は中々自分からメッセを送ったりしてこないTがメッセをくれた。でも俺はどうしても元気がでなくて返事もそっけないものになった。
そんな様子を見てかTが「元気ないなあ」って。俺が「さみしいねん」っていったら、電話をかけてきた。
今まで自分から電話してくることなんてなかったのに。
昔みたいにビデオチャット。Tは昔とかわらず接してくれた。昔みたいにお互い顔を映しながらの電話。変顔してくれたり顔を半分ずつ隠して「右半分左半分どっちのがかわええ?」って。いやどっちもかわいいわボケが・・・って心の中でつっこみ。 ほんとにくだらない。笑
でもそれを2日も続けてくれた。俺が落ちこまないようにしてくれてる、これがTなりの精一杯の優しさなんだろうな。
正直電話を切るとやっぱり寂しさとか辛さがこみ上げてくる。今だって泣きたい。
でもいつまでもくよくよしてても何も変わらないし俺たちの関係が終わってしまうわけじゃないからここは試練だと思って乗り越えないといけないんだと思う。
友達として好きと思っている人を振り向かせるのは厳しいかもしれない。
でも俺はこの22年間を生きてきて、性別の壁を越えてまで本気で一生愛したいと思える人ができた。そんな人を簡単に諦めたりはしたくない。それにここで諦めたらお前の気持ちはその程度だったんかって誰かに言われそうな気がするから。
だから俺はいつかまたTに振り向いてもらえるように、これからも頑張っていこうと思う。
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PS.ハッピーエンドじゃなくてごめんなさい。
一度こうして書かないといつまでもだらだら引きずりそうでいやだったのでけじめをつけるためにも書かせてもらいました。
文才なくてごめんなさい、そして誤字脱字があったらごめんなさい。
長いのに読んでもらってありがとうございましたm(_ _)m