その日は土曜日だったこともあり、
ヤスが目覚めてお昼頃から電話をすることができた。
俺
「もしもし。あ、ヤス…?」
ヤス
「なに、レイ?」
俺
「本当に本当にヤスなんだよねっ!?」
ヤス
「なに当たり前のこと言ってるんだよ!」
俺はまた嬉しくて涙が出てきてしまった。
ヤスが今そこにいる。
それだけが嬉しかった。
それでそのまま俺はヤスに謝ろうとした。
俺
「えっとね、
ヤスに言わなきゃいけないことがあって…」
ヤス
「なに?謝ろうとしてるなら聞かないぞ。」
俺は一気に核心をつかれ黙ってしまった。
ヤス
「俺がお前に早く会いたくて
一人で無茶しちゃって招いた結果なんだ。
だから、謝らなくていいんだよ。
大丈夫だからさ。」
そうか。
俺はヨシにもこう言って欲しかったんだ。
俺がちゃんと謝って
許してほしかったんだ。
また涙が出てきて。
出てきて。
ヤスに慰められてる間もずっと涙が止まることはなかった。
俺が泣き止んだころにヤスにこう言われた
「あ、お前らサプライズ企んでるだろ?」
え?
俺はびっくりしすぎて嘘をつくこともできなかった。
ヤス
「やっぱりねー。
あいつ(後輩さん)すぐ顔に出るからさー。
なんかワクワクしてるの分かっちゃうんだよねー。」
こんなところでも
やっぱりヤスは一枚上手だった。
こんな
正義感が強くて
優しくて
時に厳しくて
カッコイイヤスは
いつしか俺の中でもとても大事な人になってちた。
だから、
俺は金曜日に会えたら
俺から告白しようと考えていた。
だから、
俺はその時まで気持ちはとっておこうとおもった。
その金曜日まで
段々日にちが近づいていって
すごい楽しみだった。
そして、
水曜日の夜。
電話の切り際に
「じゃ、明後日後輩さんに連れてってもらって
ヤスの手を握りしめに行くからね!
楽しみに待っててね!
ヤス!大好きだよ!」
ヤス
「ああ、楽しみに待ってる。
俺が一生守ってやるからな。
じゃあまた明日な。」