チャイムと共に女子が
翔栄を取り囲んだ・・・
質問攻めに会っているのに
笑顔で答える彼はすごいと思った。
話を聞くと、
兄がいること、
カラオケが好きなことなどが
わかった・・・
「紫苑ってあ〜いうのが好きなの?」
膨れっ面の正宗が来た・・・
「ひひっ^^焼餅ですか??
正宗が一番だョ(笑)」
「ほんとに??」
ううっ・・・
なんだその捨てられた子犬のような目は・・・
「うん・・・。」
「じゃあ、帰りにカラオケに行こ??」
「いいよ^^」
「カラオケッスか??
俺もいってイィ??」
・・・翔栄君。
〜放課後〜
ううっ・・・・
気まずい・・・嫌ならなんでOKしたんだよ!!
「あのさ、マネキンでいい??
安いし・・・」
「そうだな^^」
「俺、越したばっかなんで・・・」
カラオケは得意でも苦手でもなくて・・・
90点は楽に取れていた・・・
でも、この2人は世界が違った・・・
聞き惚れて、いまにもデビューできるんじゃないかと
思う。
そして、正宗が嫌いな翔栄を連れてきた
訳がわかった・・・カラオケで勝たかったのだ!
・・・ 翔栄の得意分野で勝ちたかったのだ・・・ガキすぎる。
結局、勝負は付かなかった・・・。
途中で他の客が見に来るほどすごい歌声・・・
二人に距離を感じた瞬間だった・・・
・・・