たつ以外の人に弱音なんて吐けないや。
俺はやっぱ明るさが取り柄なんだ。
そんなたつがいなくなったいまは
何かあっても誰にも話せないんだ。
俺の暗い顔みたらみんないなくなっちゃいそう。
いなくならんで相手してくれるのはたつだけだった。
だからもう俺には誰もいない。
まるで一人でいるみたいだよ。
たつ一人いなくなるだけで世界が一気にひっくり返ったみたい。
どんなに親密な友達でもたつが埋めてくれてたとこは埋められない。
そんなんずっとまえからわかってたんだけどね。
もう誰かに頼ることもない。
割り切ったぶん幾らか楽になれた。
これからもたつのことが大好きな俺のままで生きてく。決めたんだ。
半年以上経ったいまでも気持ちが変わるどころかどんどん好きになっていくんだよ。
もう絶対会えないのにね。
自分でもばかみたいで呆れちゃうよ。
でもね、こんな決断まだ成人すらしてない俺にはあまりにも酷で。
毎日崩れちゃいそうだけど。
それでも周囲の人に対しては笑顔見せられてるから。
どんなに辛くても、生きてさえいればいつか必ず楽しいことがあるんだもんね。
これ教えてくれた頃が懐かしいや。
だから頑張るよ。
いつか頑張らんでも自然と笑えるくらい立派な人になるまでね。
でもそんな日がきても
たつのありがたみを忘れたりはしないんだ。
ずっと大好きなままだよ。
たつが俺にそうしていてくれたようにね。