あの日は忘れる事ができない。今でも、時折、思い出してしまう。
…5月17日。
学校が終わり、Tが部活が休みだと言う事で、バイト先で仲の良い奴にシフトを変わってもらい、Rと三人でTの家で遊ぶ事になった。
R「久々だな!この三人で遊ぶの!」
T「まーほぼ毎日、部活出しな!」
俺「俺もバイトばっかりだしな!」
R「そうだよな。暇なのは俺だけ!笑」
俺「なんかバイトしなよ?」
T「そうそう!ゲームばっかりしてないで部活やらバイトやらなんかしろよ!」
R「めんどくせーもん!笑」
俺「猿だから覚えれないんだとよ!笑」
T「なるほどなー!笑」
他愛もない話をしながら、三人で話してた。思春期の男子が話す内容はやっぱり、下ネタになっていく。
R「早く童貞捨てたいなー。」
T「そんないいもんじゃないって!笑」
俺「そうそう!こんなもんかって思うよ。期待すればする程。」
R「むかつくー!このメンバーだと俺だけなんだよなー童貞。」
T「そんな気にするもん?」
R「気にするし!」
Tは中3の時に付き合ってた彼女と経験済み。俺は中2の時の彼女と経験済み。
R「早く捨てたいなー!」
T「ゴムつけれるん?笑」
R「つけれるし!モタモタしたらかっこわりーから練習したし!笑」
俺「あはは!うける!笑」
T「皮は剥けてるん?笑」
R「それは大丈夫!でも大きさって重要なのかな?やっぱり。」
俺「高校生だとそんな気にしないだろ!たぶんな…笑」
T「どのくらいなん?」
R「俺だけ言うとかイヤだ!」
T「じゃあ、みんなで比べるか?笑」
俺「えー…ヤダ。笑」
R「イヤだけど…気になる。笑」
三人であーだこーだ言って、結局見せなかった。いろんな話をしてるうちに家が一人だけ遠いRが帰る事になった。Tと二人で見送り、家が近い俺は、またTの部屋に戻り、二人で初体験の時の話で盛り上がった。Tが晩飯を食べるってなったので、俺は帰る事にした。
これから俺の日々がだんだんと変わって行く事も知らず、俺はトコトコと帰り道を歩いていた。