Rai☆さん、読んでいただき、ありがとうございます。ご期待に応えられるかわかりませんが、引き続きよろしくお願いします。
少しの間、呆然としていたが、ふと我に返り、このことを和広に伝えようとメールしておいた。美穂っていう人がいうには、もう合コンが終わったんだし、もう帰ってる頃だ。ちょっと嬉しくなり、それからは家路へと急いだ。
家に着いてから、風呂に入り、缶ビールを開けた。だが、いつまで経っても和広からの連絡がなかった。もしかしたら、男同士で今日の反省会でもしてんのか?と思った。
気付けば日付が変わった頃、携帯がなった。
和「今日はいけない。また今度」
少しショックだったが、しょうがないと思い、
俺「わかった。」
と返信した。
その日は和広からのメールに少し安心して布団に入った。
次の日の日曜、家でぐうたら過ごそうと考えていたが、和広に会いたくなった。すぐに携帯を手に取り、
俺「まだ寝てる?起きたら会わないか?」
とメールを送信した。
普段なら誰にも見られることがないから、何も気にせず送った。これがいけなかった。
昼過ぎに携帯がなった。
和「今日も無理。」
いつもながら短文。どうしようかと思ったが理由を聞いた。
俺「どして?」
和「疲れてるから」
俺「じゃあ家にいていいよ。俺が行くから。」
和「だから無理」
カチンときた。
俺「理由ぐらい言えよ」
和「美穂といるから」
・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・
俺(美穂って?まさか昨日の?・・)
俺「何言ってんだよ?」
と送ってからめんどくさくなった俺は電話をかけた。
美「・・・はい」
俺「???は?誰?」
美「・・・・・そっちこそ誰なんですか?」
俺「ってかこの携帯和広のだと思うんだけど?」
美「そうですよ」
俺「はっ??だから誰だよ!!!」
美「・・・和さんの彼女ですが!!!」
俺「・・・・え?」
美「大体さっきからなんなんですか?」
俺「は?」
美「しつこくメールして」
俺「あんたがメール打ってたのか?人の携帯を勝手に」
美「昨日からしつこいんですけど」
俺(昨日から?・・・え?じゃあ昨日のメールからこいつが?)
俺「和広は?」
美「隣で寝てますが?」
俺(今・・・なんて・・・?)
俺「もしかしてあんたの名前って・・・美穂・・・って・・・?」
美「・・・・・・昨日の・・・」
俺「・・・・・もしかして昨日上着を取りにきた後も一緒にいたのか?」
美「・・・・」
俺「そういうことか」
美「・・・・・」
すると、いきなり電話が切れた。
昨日会った時はおとなしそうな女の子だと思ったが、電話の話し方を聞いて、そのギャップに少しビックリした。
そしてこの日、俺は夜まで何も考えられず、ただただ時間だけが過ぎていくだけだった。