二人で飲んで過ごしてから一ヶ月ぐらい経った頃、メールが入った。内容は以前話していた合コンの日程が決まったことであった。誘われたのは和広だったが、誘ったやつは俺も共通の友達だったため、一緒に行くことになっていた。日程を見ると、その週末であった。いつもなら定時であがれることが多い週末だが、たまたまその週は仕事が忙しく、とてもじゃないが行けそうもなかったので今回は断った。
その夜、和広から電話があった。
和「拓、合コン行かねえの?」
俺「行きたいけどな、今回はちょいと厳しいから」
和「じゃあ俺も行くのやめるわ!」
俺「いや、別にいいんじゃん?行くって言っちゃったんだろ?」
和「まぁな・・・」
俺「それに、俺の目的は仕事上、とりあえず顧客数増やしたいっつうあまりいいもんじゃない考えだしな」
和「(いつも仕事ばっかだな・・・)」
俺「ん?なんて?」
和「いや、いつも仕事で大変だなって」
俺「なあ、ほんとまいっちまうよ。今日もさぁ〜」
和「とりあえず、詳しいことはまたあいつ(○○)から聞いて考えるわ〜」
俺「お、おう。そだな。じゃあまたな」
和「お疲れ〜」
電話を切ってから、少し変な感じがした。いつもなら俺の仕事の愚痴を聞いてくれてた和広がすぐに電話を切ったことが・・・このときはそんなに深く考えていなかった。
それから数日経った頃、和広から
「合コン行ってくんね。」
との短文メールが届いた。俺は
「おう。」
それだけのメールを返した。