今までになかった程のキュンで、俺はそのゴツデカイのが気になって気になって。席隣だから真横じゃバレるし、何となく踏ん反り返てちょい斜め後ろから見てた。
『あー、何か接点ないかな?どうやって関わろ?ってか名前知らないし。何て声かけたらいいんだ?下手すりゃ逃げられてそれこそこっちが近寄れなくなる。うーん・・・』
昼休みもそんなことばっか考えてた。で、まずは喫煙所としてトイレ行った。
「や、やめてくださいぃ。」
『ん?ゴツデカイのがいる?ってか何してんだ?まさか犯されてる!?だったら俺も仲間に!』
犯されてる訳じゃなくただゴツデカイのが小便してるときに同じクラスの一人が後ろからゴツデカイのを制服掴んで引っ張ってるって感じでかわれているだけだった。俺の姿を見て固まるゴツデカイのと、引っ張るのを止めて俺に向き直して一礼するクラスの一人の男。なんでも、俺の前いた高校でクラスは違うけど同級生に真面目まっしぐらで貧弱な従兄弟がいるらしく俺の話は聞いてるとか。その従兄弟とは違い不真面目でヤンキーに憧れるタイプってことで勝手に自己紹介された。
「みんなからカッチって呼ばれてます。こいつはシバ。小学校からずっと一緒でデカイ図体だけど喋り方も変だし鈍臭いし全然弱いんす。シバ、おまえも挨拶しとけよ。」
「よっよよろしくうぅおねがいしっします!」
シバは深々と頭下げてた。下げてた。・・・まだ下げてた。・・・ってか下げすぎだから。・・・おーい、そろそろ頭上げろ。
カッチ「おまえ長いぞ。いつまで床と睨めっこしてんだ?ばーか。」
シバ「ごご、ごめんなさい。」
願ったり叶ったりだ!シバか。名前わかったしこれで接点持てたしいつでも呼べるじゃん!